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よもやま話 バックナンバー2/2

結構です?

少し前、マイライン(電話をかける際、電話会社を明示により指定しなかった場合に、使用される電話会社をあらかじめ登録しておくサービス)の囲い込みの争奪合戦がありました。

 その際、ある電話会社が、電話で自社との契約をするように勧誘し、電話の相手方が「結構です」と断ったのに、「結構ですと言ったのだから承諾した」として、勝手に契約書を送付してきたというトラブルがありました。

 確かに「結構です」という言葉の本来の意味は「かまいません」「承諾しました」ということでしょう。
 弁護士は、相手方に「法的措置をとっていただいても結構です」という「決まり文句」をよく用いるため、「結構です」=「OK」と考えがちです。
 もしかしたら、私だけかもしれませんが。


 もっとも、セールスの電話の相手方に「結構です」といえば「間に合っています」「あなたに用はありません」という意味になります。
 「OK」の趣旨なら「お願いします」ですね。


 弁護士会や地方自治体の法律相談に行くと、「まだまだ」そんなトラブルの相談があります。
 ていねいなつもりで「結構です」と言っちゃうんですね。
「要らんちゅうもんは、要らんねん! もう電話かけてくんな!」と言い切るようにしましょう。

 理屈の上では 「ネガティブ・オプション」 ということになりますが、全く勝手に送りつけられたものよりも、争いが「ややこしく」なりますから、物品の送付の場合は、料金受取人払いで返送するのが賢明です。

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