よもやま話 バックナンバー2/2
地震と原子力発電
地球温暖化と関係があるのでしょうか。
ということで、エアコンはフル稼働状態です。
また、新潟県中越沖地震の被災者の皆様には心からお見舞い申上げます。
柏崎刈羽原子力発電所の停止により、打撃を受けた新潟県の観光業者の方々にも心からお見舞い申上げます。IAEAの調査によると、地震による影響は大きくないという調査結果ですが、単に運がよかっただけかもしれませんし、だからといって、新潟県に積極的に観光に出かけようと思う人はわずかだと思います。
ちなみに、私は、現在、西宮市に住んでいますが、阪神淡路大震災以降に土地を購入し、家を建てましたので、地震の直接の被害はありませんでした。
1回地震が来たからといって、2度と地震が来ないとは限りません。ということで考えてみたのですが、もう一度、地震が来たら、とりわけ原子力発電所との関係でどうなるということを考えてみました。
現在、稼働中の原子力発電所は、「稼働中の原子力発電」 の地図のとおりです。
近畿2府5県には、全く原子力発電所がありません。
また、「建設予定(全く見込みのないものも含む)の原子力発電」 をみれば、やはり、近畿2府5県には、原子力発電は建設の見込みは全くないようです。
その昔、京都北部と和歌山南部に、原子力発電所建設計画があったらしいのですが、地元の反対で、完全につぶれたようです。
近畿の人は、地震が来たとき、原子力発電所があったら「危ない」との先見の明があったのでしょうか。
別に、京都府や和歌山県、府県内の町村などの地方自治体は、「お金」が落ちなくても困らなかったこと、漠然と、原子力発電所は、観光の妨げになるとくらい考えたのではないでしょうか。
今から考えると、近畿の人たちは、少なくとも、自分の近くで大きな地震が発生しても、自分が原子力発電所の危険にさらされる可能性はないようです。地域エゴといえばエゴですが、正解だったのかもしれません。
もっとも、府県単位で考えただけのことで、地図で見ると、美浜原子力発電所などのある福井県と滋賀県・京都府は、案外近いです。
もっとも、風評という観点からすると、やはり県単位でものを考える方が多いようです。
でも、日本全体が、地震の危険があるというのなら、どこに原子力発電をつくればいいのでしょうか。
水力発電などは微力、化石燃料による火力発電は、地球温暖化の「戦犯」ですし、いずれにせよ、電力需要という点からすると、原子力発電所は増やしていかないといけないようです。
現実問題としては、新潟県中越沖地震で、地震の際の原子力発電所の脆弱さが露呈した今となっては、新らしい土地に原子力発電所を設置することは難しく、現在ある原子力発電所の付近に増設するしかないんでしょうね。
0が1になるのは影響が大きいですが、5が6になっても、さして影響はないかもしれません。