よもやま話 バックナンバー2/2
ダブルブッキング?
法廷に行けば、当日の審理の予定表がはってあります。昔は、黒板に書いてあったものですが、今は、コンピュータから打ち出された紙になっています。
刑事法廷では、同一時刻に複数事件が入っているということはありません。
しかし、民事法廷では、10時に4件、10時20分に2件の審理、1時15分に2件の言渡しなど、ダブルブッキングが当然となっています。
午前の分は、スクリーニングのためです。
訴状を被告に送達する段階で期日を決めるのですが、この段階では、被告が、欠席するのか、認めるのか、それとも争うのか予想がつきません。
とりあえず1回は、法廷を開くことになりますが、10時、10時5分、10時10分、10時15分と刻んでいては、あとの時刻の当事者が、先に揃った場合でも、順番を待ってもらわなければならないことになります。
同じ時刻に複数の事件を入れ、先に揃った事件から始めるというのが合理的ということになります。
遅れてくる弁護士さんは結構多いです。
「出がけの電話」ということがあり、特に、依頼者からではなく相手方からの電話をかけ直してもらうわけに行きませんから、やむを得ないことがあります。
もっとも、しょっちゅう「出がけ電話」という言い訳をする「確信犯」的弁護士さんもおられますが・・
なお、午後1時15分というのは言渡しで、当事者が出頭していれば、順番に主文だけを読み上げていくことになり、何の問題もありません。