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2013年バックナンバー

もしも日本がなかったら

ある中国人が、あるアメリカ人から「もしアジアに日本がなかったら、西洋人からすればアジアはアフリカと同じだ」と言われたことをネットに投稿し、中国のネットユーザーが反発しているそうです。
 アメリカ人が誰であるかは、述べられていません。

 そのアメリカ人の発言は、アフリカに対してもアジアに対しても失礼な発言ですが、そのアメリカ人からすれば日本を除いたアジアの国々はアフリカの国々と同様に未開の地に映るという意味なのかもしれません。

 中国版ツイッターに「微博」というのがあるそうです。

 極端なアメリカ人の発言は、当然のごとく中国の微博ユーザーの怒りを招き、反発の声が多く寄せられたそうです。

 例えば「連中の種族的優越感に過ぎないな。日本が発展しようが、極端主義者の目には、黄色人種とは服を着て人のような生活をしている猿と変わらないんだろうよ」など、人種差別であるとの反論もありました。

 しかし、米国人の意見に賛同する中国人のコメントも、ないではなく、「ある意味で日本は黄色人種を救ってくれたと言える」、「経済と文明の程度でいえば、日本は確かにアジアでもっとも秀でた国だ」などの意見があり、日本を高く評価する人も一定数いるようです。


 確かに、日本は、いち早く西洋文明を取入れて発展していて、アジア諸国は、日本がなければ、他の国が、西洋文明を取入れて発展していたかは疑問です。
 現実問題として、アジア、アフリカ、アジアのほぼすべての国々が、欧米列強により植民地化されていて、植民地化されなかったのは、近代化により欧米列強と並んだ日本と、イギリスとフランスがにらみ合ったため植民地かを免れたタイくらいでしょう。


 なお、別の意味で、「もしアジアに日本がなかったら」ということを考える人もいます。

 日本を消した北東アジアの地図です。

 日本がなければ、津波が中国や韓国が襲いそうで、日本は、格好の「防波堤」になっているようです。

 ちなみに、平成16年12月26日、インドネシア西部、スマトラ島北西沖のインド洋で発生したマグニチュード9.1の地震(スマトラ沖大地震)では、インドネシアの死亡者は13万1029人、負傷者は最大で10万人、行方不明者は3万7603人、負傷者数は1万6637人、行方不明者は5637人と大きな被害を受けました。

 ただ、津波の威力はすごいもので、スリランカでは、3万5322人が死亡し、負傷者数は1万6637人、行方不明者は5637人、タイでは、死者は5305人、負傷者は8457人、ミャンマー(ビルマ)では80人が死亡、43人が負傷、3人が行方不明、マレーシアでは、21人が死亡など合計で68人が死亡、299人が負傷、モルディブでは74名が死亡となっています。
インド洋沿岸14カ国東アフリカ(ケニアで2人、タンザニアで10人、セーシェル、ソマリア、マダガスカルでも多数)で合計137人が死亡しています。


 東日本大震災は、マグニチュード9.0でしたから、日本がなければ、中国や韓国に津波が発生していたかも知れません。
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