2013年バックナンバー
外国人にホームラン王は渡せない?
ヤクルトのバレンティン選手のホームランがとまりません。
過去の日本のプロ野球の本塁打数は、王球団会長の55本。
平成13年のタフィ・ローズ(今はなき「近鉄」)と平成14年のアレックス・カブレラ(西武)が55本ですが、最後は、四球四球で、55本止まりでした。
ただ、ローズとカブレラは、四球責めにあったとしても、最終試合直前からで、ヤクルトのバレンティン選手が55号をこえるのは、ほぼ確実でしょう。
現時点で、セリーグの優勝は巨人、2位は阪神でほぼ確定、クライマックスシリーズ出場の3位を書けて、4球団がしのぎを削っています。
巨人と阪神には、「勝つために」、バレンティン選手を敬遠するという大義名分はありません。
ローズとカブレラの四球責めについて「外国人選手にシーズン最多本塁打記録の栄光は渡せない」という報道がなされています。
あれ?王球団会長は日本人だったっけ?ということで調べてみますと、王球団会長の国籍は、中華民国(台湾)です。
東京生まれで、父は中華民国国籍、母は日本国籍で、帰化もしていませんから、日本人ではありません。
「外国人選手にシーズン最多本塁打記録の栄光は渡せない」といいますが、王球団会長は外国人です。
ちなみに、大リーグですが、試合数が多いこともあって、バリー・ボンズが年間73本の本塁打です。
ただ、薬物使用で、本当に大リーグ記録でいいのかという話もあります。
ちなみに、薬物使用選手を除けば年間61本が最高だそうです。
他の国をみると、李スンヨプ選手が、韓国リーグで、年間56号ホームランを打ち「アジアの大砲」と呼ばれています。
「日本のプロ野球じゃないよね。韓国のプロ野球だよね」「王球団会長と比べるのは失礼だよね」という人がいます。
イチローの日米通算4000本は、日本プロ野球という「マイナーリーグ」の分が入っていると考える人と共通の考えです。