2013年バックナンバー
ひゅうがとオスプレイ
自衛隊と米軍は、米カリフォルニア州で、「Dawn Blitz」という、奪われた離島の返還共同訓練を実施しています。
念のため。
米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイがも平成25年6月14日、海上自衛隊の護衛艦「ひゅうが」に2機、着艦しました。着艦は今回が初めのことです。
オスプレイは、比較的小さいですね。
といいますが、「ひゅうが」が大きいのかも知れません。
海兵隊員が操縦するオスプレイは、プロペラを上に向けながら「ひゅうが」に近づき、自衛隊員の誘導を受けながら、ゆっくり着艦し、プロペラや翼が折畳み、縦20メートル、横13メートルの大型エレベーターを使って、甲板の下にある格納庫に運込まれました。
艦内では、自衛隊員がオスプレイの給油口の大きさや形などを調べ、護衛艦から給油方法などを確認しました。
日米両政府は、自衛隊とアメリカ軍が情報の共有だけでなく、互いの施設や装備を共同で使用することで連携を強化する方針で、今回の訓練はその一環です。
アメリカ軍は、今回の訓練について発表し、「日本の艦艇にオスプレイが初めて着艦したことは、海兵隊にとって歴史的な瞬間だ」「日本との関係をさらに広げる機会を与えてくれた。そして、オスプレイの能力を知らしめることになった」と位置付けています。
また、自衛隊は、「オスプレイは災害時の救援活動などに極めて有効だと思う。アメリカ軍のオスプレイが護衛艦でも運用可能だと確認できれば、日米にとってプラスだ」と述べています。
物資や人員を大量に遠く運べるオスプレイは災害救助に有用です。
ヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」に着艦できたり、給油できたりすれば、さらに、行動範囲が広がります。
戦争状態になれば、大量輸送が決め手になりますが、あくまで「副次的」効果です。念のため。