2013年バックナンバー
星取表
「現時点でグループ3位のオーストラリアは自動的にW杯出場権を獲得できる2位以上を目指して死に物狂いの戦いを仕掛けてくるでしょう。こちらも完璧に近い準備をして迎え撃たなければなりません。そんな相手とW杯出場を懸けてぶつかるのですから、チャンピオンズリーグ決勝と同じ気持ちで臨まなければなりません。私が監督に就任してから最も重要な試合と断言できます」
「気になっているのは周囲に漂う、数字上はもうW杯出場を決めたのも同然という緩んだ空気です。『決めたのも同然』と『決めた』は違うにもかかわらず。選手やスタッフの頭の中に緩んだ空気が混入することは最小単位でも許さないつもりです。オーストラリア戦に向けて選手が集まったら、ヨルダン戦をあの内容で勝てなかったこと、チャンスをものにできなかったこと、そしてこの時点でW杯出場が決まっていないことに私がどれだけ怒っているかを伝えるつもりです。この3年間でベストマッチといわれるものをオーストラリア相手にやる覚悟を持たせたいと思っています」
頼もしいですね。「名将」の風格があります。
もっとも、客観的には「数字上はもうW杯出場を決めたのも同然」です。
「星取表」は、オーストラリアとイラクが対戦するのを忘れていたという誤りがありました。
試 勝 分 敗 得 失 勝 差
日本 6 4 1 1 14 4 13 +10
ヨルダン 6 2 1 3 6 12 7 -6
オーストラリア 5 1 3 1 6 6 6 0
オマーン 6 1 3 2 6 9 6 -3
イラク 5 1 2 2 4 5 5 -1
日本 オーストラリア(H) イラク(A)
ヨルダン オーストラリア(A) オマーン(H)
オーストラリア 日本(A) ヨルダン(H) オマーン(H)
オマーン イラク(H) ヨルダン(A)
イラク オマーン(A) 日本(H) オーストラリア(A)
オマーンは日本に勝点で絶対追いきません。
ヨルダンは、残り2試合全勝し、日本が残り2試合全敗して勝点が13で並び、ヨルダンが日本の上をいこうと思ったら、ヨルダン2試合、日本2試合の合計4試合で、現在の得失点差16点を逆転(1試合あたり4点以上)しなければなりません。
オーストラリアとイラクの対戦は、1試合残っています。
両方が、残り全勝ということはありえません。
オーストラリアは、日本が全敗し、オーストラリアが3勝しないと日本の勝点はこえません。2勝1分けで勝点が並び、現在の日本との得失点差10点を0点にまでつめなければなりません。
イラクは、日本が全敗し、イラクが3勝しないと日本の勝ち点は超えません。2勝1分けでは追いつきません。
オーストラリアとイラクで、オーストラリアが勝てばイラクは日本に追いつかず、イラクが勝てばオーストラリアは日本に追いつかず、引き分けなら、イラクが日本に追いつきません。
日本の予選3位以下というのは、以下の条件を「すべて」みたした場合となります。
1 日本が2連敗すること。
2 イラクが3連勝すること。
3 ヨルダンが、残り2試合全勝し、ヨルダン2試合、日本2試合の合計4試合で、ヨルダンが現在の得失点差16点を逆転すること。
日本(4勝1分1敗)が、勝つか引き分けた時点で終わりです。
イラク(1勝2分2敗)が、引き分けるか負けた時点で終わりです。
日本が残り2試合すべて負け、 ヨルダンが、残り2試合勝つというのは、全くありえないというわけではありませんが、日本2試合の合計4試合で、ヨルダンが現在の得失点差16点を逆転するというのは、通常「ありえない」という範疇です。
日本が予選突破できないオッズはどの程度でしょうか。