2013年バックナンバー
王室の王位継承者
平成25年4月23日、イギリス議会は、性別に関係なく長子を優先する改正王位継承法案を可決しました。
男女同権の流れを受けたものです。
男女同権の流れを受けたものです。
平成25年7月に生まれる予定の、ウィリアム王子とキャサリン妃の第1子から対象となります。
新しい法律が施行される前は、ウィリアム王子とキャサリン妃の第1子が女子の場合、第2子が男子ならば、第2子が王位承継者となるのに対し、新しい法律が施行されてからは、第1子が男子女子にかかわらず、王位承継者となります。
日本は、皇室典範1条に「皇位は皇統に属する男系の男子がこれを継承する」となっていますから、女性皇族が天皇になる余地はありません。
ヨルダン王国が同じとされています。
なお、タイ王国王は、国王が、王族男子の中から次の王位継承者を任命するとなっています。
男子を優先するけれども、女子も王になれるという「男子優先」は、デンマーク王国、スペイン王国、連合王国(イギリス)で採用されていました。
デンマーク王国、スペイン王国は、今でも「男子優先」です。
連合王国(イギリス)が「長子優先」になったということになります。
男女の関係なく、長子優先が王位承継で優先するのは、ベルギー王国、オランダ王国、ノルウェー王国、スウェーデン王国です。
連合王国(イギリス)が仲間になりました。
いずれにせよ、日本の皇室のように長い歴史をもっている王国はありません。
日本の皇室は、女性皇族に偏りすぎていて、下手をすると(悠仁親王殿下に男子が生まれないと)、天皇承継者がなくなってしまいます。
女系天皇を認めるかどうかの議論がなされているところです。
なお、女性宮家の創設は「女系天皇を認めるかどうか」とは別の議論です。
女性宮家を認めないと、皇室の公務に支障を来すことは100%間違いありません。