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2013年バックナンバー

関西電力の値上げ

平成25年5月1日から、関西電力管内の電気料金が値上げになります。

 関西電力の値上げで、電気使用量が標準的な家庭(月300キロワット時)の5月の料金は前月に比べ643円値上げ、値上げ率は6.68%になります。

 一方、ガスで賄うコンロや湯沸かしなども電気を使うオール電化住宅になると、電気使用量が月670キロワット時のオール電化住宅では料金が現行より1615円高い1万2796円となり、値上げ率は14.44%に跳ね上がります。

 私の家は、オール電化住宅です。
 痛いですね。


 関西電力は、平成25年4月30日に発表した平成25年3月期連結決算は、売上高は2%増の2兆8590億円、経常損益は3531億円の赤字(前の期は2655億円の赤字)でした。
 赤字幅は過去最大です。原子力発電の稼働停止により他社からの電力購入費用が膨らんだことも収支を圧迫しています。

 平成25年4月30日に記者会見した八木誠社長は「原子力発電所の早期再稼働を目指すとともに、徹底した経営効率化に総力をあげて取り組む」と述べたそうです。
 関西電力は7月に高浜原子力発電所3、4号機(福井県高浜町)の再稼働を申請する方針を固めました。原子力発電の新規制基準の施行に合わせる。新基準が求める安全性を確認したうえで、原子力規制委員会に報告書を出し、審査を受けるということになります。

 私個人としては、火力発電で値上げは構わないから、原子力発電は「やめてほしい」というのが本音です。

 関西電力の原子力発電は、福井県嶺南地方に集中していて、福井市などよりも京都府や滋賀県の都市よりも近いばかりか、東日本大震災による福島第1原子力発電所と同じくらいの事故が起これば、琵琶湖がアウトになるからです。
 南海地震を考えれば、太平洋側は問題外、琵琶湖から遠い、京都府や兵庫県の日本海側が、いちばん「まし」な選択ですが、もはや遅いですね。


 新聞によって、値上げの論調も違います。

 原子力発電再稼働に肯定的な新聞は、関西電力の値上げについて、原子力発電所の停止で代替火力発電の費用が膨らみ、電力会社の経営を苦しめている、これに円安が拍車をかけるという論調です。

 原子力発電再稼働に否定的な新聞は、関西電力の値上げについて、関西電力が、過度な原子力依存をしていたため、値上げ幅が大きくなったという論調です。


 なかなか、難しいですね。
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