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2013年バックナンバー

うちの子に限って

平成25年4月23日、ボストンの爆弾テロ事件で、2人の容疑者の母親(ロシア・チェチェン共和国在住)がイギリスのテレビ局BBCのインタビューに答え「息子たちは事件とは何の関係もない」と話しました。

 「ボストンの事件はひどいことです。でも、息子たちは事件と何の関係もない。私は母親です。子どものことは分かっています」、「息子たちは誰かの身代わりにされている」とも言っているそうです。

 ただ、少なくとも防犯カメラの映像や、兄が銃撃戦で射殺され、弟が、やはり銃撃戦のうえ拘束という経過を見ると、親の「欲目」にみえますね。

 洋の東西を問わず「うちの子に限って」というもののようです。

 それほど世の中は甘くありません。

 子の犯行とわかったら「わたしは、あんたをそんな子どもに育ててた覚えはない」というと思います。


 私自身は、弁護士になってから少年事件はしていませんし、裁判官時代も、少年事件は「ピンチヒッター」程度で、「少年院」と「鑑別所」の区別もあやふやなくらいですから「偉そうなこと」は言えません。

 もっとも、少年事件にたずさわっていたことのある裁判官などは、嫌というほど「うちの子に限って」という言葉を聞いていると思います。


 ちなみに、浮気をされた奥さんが「私の夫に限って」というのは、よく聞く話です。

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