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2013年バックナンバー

新幹線対LCC

JR西日本は、平成25年3月18日、山陽新幹線について、料金を最大約3割安くする期間限定の切符を発売すると発表しました。

「のぞみ」「みずほ」「さくら」の普通車指定席が対象となり、新大阪―博多間について、通常の1万4890円に比べて33%安くなるということです。

 ちなみに、通常の料金は以下のとおりです。
 普通車指定席 「のぞみ」1万4890円
        「ひかり」「こだま」1万4590円
 普通車自由席 1万4080円
 EX-IC早特(普通車指定席) 1万1450円
 (直通列車を3日前までに予約 会員専用)

 新大阪と博多間は乗車券込みで片道1万円ちょうどとなります。
 登録無料のインターネット販売システムを使い(上記のEX-IC早特割は、新幹線乗車専用クレジットカード会員になる必要があります)、乗車の1カ月前~2週間前に予約すれば購入できるという仕組みです。

 駅や旅行会社の窓口で、こだまを往復1万5千円(同2万7300円)で乗車できる切符や、4枚つづりで5万2400円の新幹線回数券(同5万5800円)も期間限定で発売します。

 ずいぶん「太っ腹」ですね。

 競合をしない路線では、こんなことをする気は「さらさら」ありません。
 対航空機の戦略です。


 LCCのピーチ航空が、関西国際空港を起点に、福岡線や長崎線などを相次ぎ開設しています。
 最安で片道4000円前後からという低運賃を武器に多くの利用者を獲得しています。
 早めに予約したらの話ですが、往復で、新幹線片道料金1万4890円よりも低価格で購入できます。

 日本航空や全日空も、伊丹・関西空港と福岡間は、早期予約で相当安い運賃を出しています。


 新幹線と航空機を、単純には比較できません。

 新幹線は、新大阪から博多まで2時間半、都市の中心から都市の中心まで、ほぼ間違いなく行けます。

 ピーチ航空の場合、福岡空港は博多駅から「すぐ」ですが、関西国際空港まで行こうとすると1時間以上かかります。
 遅延の恐れもあります。
 ビジネスには使いにくいですね。


 「多少遅れてもいいや」というレジャー客なら問題ありません。

 また、遠方の裁判所の法廷に出頭する場合、午後に期日を指定すると、1日つぶれます。
 前日の遅い便で目的地に行き、ビジネスホテルに泊まって、翌日1番の時間に期日をいれてもらうことがあります。
 これなら行きはピーチ航空で十分、帰りは確実な新幹線で帰れば、半日使えます。
 
 もっとも、どうせ依頼者から実費をいただくことになりますから、そんなに無理をする必要もありませんが・・
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