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2014年バックナンバー

高倉健氏の死亡

国民的俳優である高倉健さんが、平成26年11月10日、83歳で、悪性リンパ腫により死去していたことが報じられました。

 11月10日は、同じく文化勲章を受章している森繁久彌さん(享年96)と、女優、森光子さん(享年92)の命日と同じです。
 国民栄誉賞が当然話題に話題になるところでしょうが、今の政局では、「人気とり」といわれますから、総選挙後にどうするかということでしょう。


 芸能ニュースなどについて、日ごろ「知っている」「知らない」などの世代の断絶を感じているのですが、高倉健さんについては、世代を問わず、知らない人はありません。

 心よりご冥福をお祈り致します。

 中国外務省の洪磊・副報道局長は、平成26年11月18日の定例記者会見で「高倉健先生は中国人民に広く知られている芸術家だった。中・日両国の文化交流を促進するため重要かつ積極的に貢献した。我々は高倉先生の死去に哀悼の意を表する」と述べました。

 高倉健が、日本の映画だけではなく、アメリカのハリウッド映画にも出演していることはご存じかもしれませんが、中国の映画にも出演しています。

 中国の文化大革命後に初めて公開された外国映画となった「君よ憤怒(ふんぬ)の河を渉れ」、日中合作映画「単騎、千里を走る」にも出演していて、中国にとっても、名優として知られています。


 中国が、外交関係がよくないある日本の国民的俳優に対し、政府レベルでは異例ともいえる弔意を表明したのは、日本と北東アジアをめぐる情勢に関して中国なりの強いメッセージを送ったものともいえるでしょう。

 北京で行われたAPECの首脳会談が実施され、さらに、文化交流レベルにおいても、日中の関係改善が期待されます。
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