2014年バックナンバー
マンホールのふたはなぜ丸い
事故は、鄭さんが横断歩道を渡っている途中、大通りの中間地点にあった長方形(横1m、縦0.5m×3)のマンホールの蓋が急に下に落ちて発生したそうです。
こんな大きい長方形3枚のマンホールの下が、5メートルというのも「すごい」ですね。
不幸中の幸いで、119番(韓国も日本と同じです)によって救助され、近くの病院に搬送され、現在、腰と足に痛みを訴えている程度で済んだそうです。
「マンホールのふたはなぜ丸い?」をご覧ください。
ところで、マンホールのふたは、たいてい丸いですよね。
その理由をご存じでしょうか。
マンホールのふたが、マンホールの中に落ちたりしてはずれると、歩行者や自動車にとって大変危険です。
工事中に落としたり、自動車の振動で動いたりして落ちる可能性があるからです。
ですから、マンホールの中にふたが落ちないようにしなければなりません。
マンホールを丸くして、ふたを丸く、マンホールと同一サイズ+αにします。
ふたとなる円は、傾けようが何をしようが、直径より短くなることはなく、マンホールに落ちることはありません。
マンホールのふたを四方形にするとします・
マンホールを正方形に、マンホールのふたも正方形にすると、マンホールの対角線は、マンホールのふたの正方形の一辺よりも大きいですから、斜めにすれば落ちます。
三角形、五角形でも同じです。落ちないのは丸だけです。
ただ、マンホールが浅ければ、また、ボルトで留めるなど、振動程度ではずれない工夫をした上で、ふたが四角というのもあります。
という常識は、韓国では通用しないようです。
マンホールのふたを丸くするというのは、日本統治時代に実施していたはずですが、なぜマンホールのふたを丸くするのか、理由を忘れてしまったのでしょうか。