本文へ移動

2014年バックナンバー

福島第一原子力発電所4号機

平成26年11月4日、東京電力福島第一原子力発電所4号機で、リスクの大きい使用済み核燃料がすべて取出され、廃炉に向けた一つの山を越えたことが分かりました。
 UFOキャッチャーの大がかりなものと考えていいでしょう。
 東京電力の株も上がりましたね。

 福島第一原子力発電所4号機では、事故が発生した当時、原子炉内に核燃料はありませんでしたが、建屋内の燃料プールには、使用済み核燃料と未使用の核燃料合わせて1500体余りが残されていて、東京電力は、平成25年11月以降、極めて放射線量が高い使用済み核燃料1331体の取出しを優先的に進めてきました。

 平成26年内にも見込まれている未使用の核燃料180体の取り出しが完了すれば、4号機からすべての核燃料がなくなることになります。
 未使用の核燃料は、さほど危険ではありません。
 4号機は廃炉にできることは、ほぼ確定しました。

 「福島第1原子力発電所の核燃料」

 作業中に地震でも起きれば、東日本全体、相当な被害が出ていたと考えられていて、日本は「運」もよかったことになります。


 3号機では、平成26年8月末に、プールのがれき撤去中にがれきの中にあった燃料交換機が落下していますた。平成26年12月中旬にがれきの撤去作業を再開する方針ですが、周辺は高線量のため、がれき撤去の見通しや燃料取り出し着手の時期は不透明です。

 カバー解体に向けた作業が続く1号機について、プールの燃料取り出しを現行の工程表より2年遅らせて31年度から開始する方針です。

 2号機は平成29年度の開始予定ですが、除染しても人が作業できる線量まで下がらないと判断し、建屋上部を解体してから燃料回収の設備を設置するとしており、開始時期の遅れは確実です。

 技術が、世界中探してもどこにもないのですから、手の打ちようがないというのが本音かもしれません。
 ロボットの開発を待つしかないということで、延期延期、また延期でしょう。

TOPへ戻る