本文へ移動

2014年バックナンバー

他山の石

文化庁は、平成26年?月24日、平成25年度の「国語に関する世論調査」の結果を公表しました。

 名詞や英単語などと「する」を組み合わせた造語の使われ方の実態を初めて調べたところ、「事故る」や「パニクる」を半数の人が使っていることが分かりました。
 また、慣用句に関する調査では、本来とは違う意味に理解している人が多かったようです。

他山の石
○ 他人の誤った言行も自分の行いの参考となる 31%
× 他人の良い言行は自分の行いの手本となる 23% 
天地無用
○ 上下を逆にしてはいけない 56% 
× 上下を気にしないでよい 30% 
世間ずれ
○ 世間を渡ってずる賢くなっている 36%
× 世の中の考えから外れている 55%
やぶさかでない 
○ 喜んでする 34% 
× 仕方なくする 44% 
煮詰まる
○ (議論や意見が十分に出尽くして)結論が出る状態になること 52%
× (議論が行き詰まってしまって)結論が出せない状態になること 40%
まんじりともせず 
○ 眠らないで 29% 
× じっと動かないで 52% 

 言葉は変化していきます。


 桝添東京都知事は、平成26年9月19日から21日まで、仁川で開かれるアジア大会を視察するため韓国に出張しました。

 ソウルのホテルにチェックインしてから、仁川までの移動に一苦労。地下鉄などの鉄道網が会場まで直結していないため、バスや車が主たる移動手段となるのですが、そこでの道路の渋滞は凄まじいものとなってしまったようです。

 いざ開会式会場へ向かう段になると、バスの手配ができておらず、各国の来賓や随行員は、どのバスに乗るべきか分からず、乗れるだけの空席があるバスに自主的に乗って会場に着いたそうです。

 セキュリティチェックの段階で、責任分担のよく定まっていないガイドの間でたらい回しとなったそうです。

 桝添都知事は「2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会のときには、このようなことは絶対にあってはならない。事前にしっかりと決めておいた段取りを直前にひっくりかえすようなことをやると、現場が大混乱してしまう。また、客人に対する事前の情報提供も不十分であった。これらの点を『他山の石』として、2020年に備えたいと思う」と述べたそうです。

 もちろん、桝添都知事の用法は正解です。

TOPへ戻る