2014年バックナンバー
too little too late
合格率は4.2ポイント減少し22.6%です。
現行の司法試験が始まった18年以降で最低でした。
合格者数が2000人を割り込んだのは平成18年以来8年ぶりのことです。
合格者の内訳は、男性が1402人、女性が408人。平均年齢は28.2歳で、最年長は65歳、最年少は22歳でした。
一方、法科大学院を修了せずに受験資格を得た予備試験通過者について43人は、前年より43人多い163人が合格しました。
合格率は66.8%となり、昨年より5.1ポイント減。予備試験通過者は平成24年から司法試験の受験資格がありますが、合格者数は最多、合格率は最低となりました。
法科大学院の修了者の受験者の合格者は1647人、合格率は、21.2%でした。
法科大学院の合格者数は、全体で239名減少、予備試験合格者数増加が43人ですから302名減少したことになります。
本来は、法科大学院組と予備試験組との合格率が等しくなるのが正当です。
同じ司法試験を、同じ点数で合格しているのですから。
予備試験合格者が少なすぎるということになります。
法科大学受験生の予備試験の受験禁止などと、いわば「おろか」なことを述べている人もいるのですが(法科大学院関係者は、自分の利益を考えれば、そうなります)、若いときの1年、若いときの2年は、貴重です。
例えば、裁判官任官者が1年遅れることはどういうことを意味するでしょう。
生涯賃金を計算すると、初任給1年分(任地にもよりますが、500万円くらいでしょうか)が減少するのではなく、64歳の誕生日からから65歳の誕生日=定年まで2000万円以上の減少になり、2年ならその倍の損失が出ます。
採用する方も、1年でも若い方がいいでしょう。
合格者減は、評価できるでしょう。
しかし「too little too late」ですね。