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2014年バックナンバー

女性閣僚

安倍首相が、内閣改造をしました。

 女性閣僚が5名ということで話題になっています。

 国会議員のうち女性の占める割合ですが、日本は480人中39人で約8%だそうです。

 国務大臣の数は、現在18名(本来は17名、復興庁設置法による特例で「+1」)ですから、約28%となります。

 いわゆる「大臣適齢期」の男性国会議員からすれば、「不公平」ということになりそうです。
 もっとも、当選回数が少なくても、重要閣僚を経験している国会議員がいるわけですから「実力がないから大臣になれないだけ」という冷ややかな見解もあるようです。


 ヨーロッパで1人勝ちしているドイツのメルケル連邦首相は、連邦議会議員初当選とともに、女性・青少年問題相に抜擢され当初閣僚になったときは、旧東ドイツ出身で女性という「数あわせ」「飾り」にすぎないとさえいわれていました。

 しかし、CDU党内での勢力を次第につけていき(ドイツでは、小選挙区で落選することは、さしたる問題ではありません。現職首相が、小選挙区で落選し、比例で連邦議会議員になり、党が勝てば、引続き連邦首相をすることは珍しくありません)、CDUの首相候補に登りつめ、CDU/CSUの連邦議会議員の辛勝の結果、CDU/CSUとSPDの大連立内閣で連邦宰相になりました。

  それから、次の連邦議員選挙で勝利し、CDU/CSUとFDPとの連立内閣の連邦首相、平成25年の連邦議員選挙で大勝して、CDU/CSUとSPDの大連立内閣で連邦宰相をしています。

 もちろん、能力もあるのでしょうが、先輩議員を次々追い落とし(先輩議員の自滅もあります)、自分の地位を狙うライバルが現れないように、力をつけてきそうな議員を排除していくという、権謀術数にたけた政治家ということになります。
 現実に、自分の地位を脅かすライバルは、党内に今もいません。

 日本では、自分の選挙区で当選を重ねいてくことが一番大切で、選挙区とは関係なく、党内での実力をつけていけばいいということにはなりませんから、一緒にはなりません。

 ただ、日本でも、順当に価値らをつけて首相になるということではなく(自民党の派閥の領袖に女性はいません。今までもいなかったと思います)、ある意味、総選挙の「人気取り」的な理由で女性が首相になることがあるかもしれません。

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