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2014年バックナンバー

笹井芳樹副センター長の自殺

ずいぶん昔の話のような気がしますが、平成26年8月5日、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹副センター長が、自殺しました。

 心からお悔やみを申し上げます。

 笹井氏は万能細胞の一つであるES細胞の立体培養を手がけるなど国内外で高い評価を得ていた。京大医学部では最年少の36歳で教授に就任するなど若い頃から再生医療分野でエースといわれていました。

 笹井氏は、再生医療の第一人者で、STAP細胞を巡る問題では、同センターの小保方晴子研究ユニットリーダーの指導役を務めていました。

 日本は、貴重な人材を失いました。


 自殺の原因については、様々に言われています。

 理化学研究所が悪い、マスコミが悪い、小保方ユニットリーダーが悪い等々です。

 小保方ユニットリーダーは、いわば部下ですから、笹井氏から、あまり文句はいえそうにありません。
 理化学研究所は、笹井氏が辞意を述べても、笹井氏の懲戒処分を検討しているのでしたら、理化学研究所を完全に辞任することを認めるわけにはいかないでしょうが、副センター長から配置転換は認めるべきでした。
 マスコミ、とりわけNHKは「やりすぎ」でしょう。

 ただ「犯人」探しをしても意味はありません。


 笹井氏のような、超エリートは、今まで挫折をしらなかったのでしょう。

 最初の挫折が、懲戒や刑事にもなりうる「大事件」ということで、心が「ポキッ」と折れたのでしょう。

 案外、人間は「もろい」ものです。

 しぶとい人はしぶといですが・・・
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