本文へ移動

2014年バックナンバー

1人部屋追加料金

旅行社の海外ツアーに1人で参加しようとすると、1人部屋追加料金がかかります。

 夫婦などのカップル、友人2人で参加すると1人部屋追加料金はかかりません。

 1人旅をしたい、あるいは、複数で旅行するものの相部屋は嫌ということになると、1人部屋追加料金がかかります。
 3人旅ということになると、エキストラベッド利用というのはあまりないので、1人分は、1人部屋追加料金がかかりません。


 どんな計算になっているのでしょうか。

 ツアー料金は、「航空券代」+「ホテル代」+「現地交通費」+「食事代」などに、利益を上乗せしています。

 「航空券代」「食事代」は、1人であろうが、2人であろうが、3人であろうが、単純に、「人数分」×「航空券代」「食事代」といってよいでしょう。
「現地交通費」は、バス利用なら、どれだけのツアー客がいるかどうかの問題で、1人であろうが2人であろうが差はありませんし、鉄道利用なら、単純に「人数分」です。

 違うのは「ホテル代」ですね。

 ツアーの料金は通常ツイン(ダブル)ルームに、2人が使用するものとして計算されています。
よってツアーで2人参加(4人など偶数参加)は、宿泊代が2分の1となります。

 海外のホテルは1部屋いくらと部屋売りで、2人部屋と1人部屋の料金は、基本的に同額、多少割引がある場合もあります。

 単純に考えると、1部屋2万円(旅行社の利益プラスされたもの。以下、同じ)の部屋に2連泊すると4万円、1人あたりの「ホテル代」は2万円です。また、1人参加は、1人あたりの「ホテル代」は4万円です。
 2万円の差が出ることになり、1人部屋追加料金は、理論上は2万円です。
 旅行社が、不当に利益をむさぼっているわけではありません。


 ただ、実際、理論通りになっているかどうかは疑問です。

 今は、インターネットの海外ホテル予約サイトで、1部屋(2人宿泊可)あたりの値段がわかります。
 なお、ホテルが指定されていないツアーもありますが、それでも大体のところはわかります。


 現実には、理論通りの計算値より、1人部屋追加料金が高く設定されています。

 旅行社は、夫婦などのカップル、友人2人の参加の方が、好ましいと考えています。
 団体行動という点から、個人客は、できるだけ避けたいのです。
 ただ、個人客を除外すると、ビジネスチャンスを逃がしますから、1人部屋利用を認めるととも1人部屋追加料金の値段を高めに設定しています。

 なお、複数で旅行するものの相部屋は嫌で、追加料金を払っても1人で1部屋使いたいという参加者は、あまり、値段に対しシビアな客ではありません。
 1人部屋追加料金を高めに設定しても問題ないことになります。
TOPへ戻る