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2014年バックナンバー

中国の地震

平成26年8月3日、中国雲南省昭通市でマグニチュード6.5の地震がおきました。

 震源の深さが約10キロメートルと浅く、脆弱(ぜいじゃく)な建物が密集する地上を強い揺れが襲ったため大惨事になりました。

 中国南西部の雲南省と、その北に隣接する四川省は「南北地震帯」と呼ばれる地震の多発地帯で、マグニチュード5~マグニチュード7級の地震が頻発しているそうです。

 昭通市近郊では、昭和49年の地震(M7.1)で約1500人が死亡、平成24年の地震(M5.7)でも約80人が亡くなっています。

 四川省では平成20年に約7万人が死亡する四川大地震(M8.0)が発生していることは、記憶に新しいですよね。
 四川大地震では、「中国史上初の国際救援隊」として日本の救援隊を受け入れています。


 今回の地震では、死者・不明350人を超えるようで、児童を含む多くの住民が家屋や校舎の下敷きとなました。

 なお、日本の阪神大震災も、圧死が75%だったそうです。
 焼死は10%程度です。


 日本では、地震などの災害があると、避難場所として学校などの体育館などが選ばれます。
 学校の施設は頑丈にできています。

 学校に限らず「おから工事」(豆腐渣工程)と呼ばれ、明らかに強度の不足している材料を使用した手抜き工事が横行しているそうです。
 鉄骨を使わない、鉄骨がわりに竹材を使う、強度不足のコンクリートを使うなどで、中国の学校は、民家より脆弱だそうです。

 倒壊したり損傷したりした家屋は4万2000戸に上り、被害家屋の写真からは、れんが造りの建物が完全に崩れ落ち、耐震性の強化が全く図られていなかったことがわかるそうです。

 四川大地震の後、中国では耐震基準が強化されたが、経済発展が遅れている雲南省には、耐震補強が終わっていない(なされていない)建物が残っていたことになります。

 やはり貧しいのでしょうね。
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