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2014年バックナンバー

W杯・ドイツ選手の差別的行為

サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で優勝したドイツ代表チームの祝勝会が、平成26年7月15日にベルリンで開かれました。

 一部の選手が、祝勝イベントで見せたパフォーマンスが物議をかもしています。

 ゲッツェ選手(決勝のアルゼンチン代表戦で、ゴールを決めた選手。バイエルン・ミュンヘン所属)ら6人はイベントの余興で、前屈みの姿勢で「ガウチョはこう歩く」と歌いながら舞台に登場し、その後、「ドイツ人はこう歩く」と手を挙げて飛び跳ねるパフォーマンスを繰返しました。

 「ガウチョ」はアルゼンチンなど「南米の牧童」を意味することから、アルゼンチンへの侮辱するものと批判の声が上がり、ドイツ・メディアは「とんでもないオウンゴール」「アルゼンチンへの愚弄」などと一斉に批判しました。

 テレビでも放送されていましたね。


 ドイツ・サッカー連盟会長は、平成26年7月16日「喜びからであり、選手が誰かをからかうことはない」と述べるとともに、「誤解を生んだとすれば申し訳ない」と述べ、アルゼンチン側に釈明の手紙を出す意向を示した。


 「前屈みの姿勢」で歩く「牧童」に、90分で1点もあげられなかったわけですから「えらそうな」ことは言えません。


 他国民を「見下す」という心理は、どこの国にもあることでしょう。

 ただ「勝者」が「敗者」を「見下す」ようなことをすると、自分自身の価値を毀損することになりかねません。
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