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2014年バックナンバー

3位決定戦

W杯が終わりました。

 オランダ代表のファン・ハール監督は、アルゼンチンに敗れた戦後、「3位決定戦などやるべきじゃない」と持論を述べ、理由について「なかでも最悪なのは、2連敗で大会を終える可能性があるということだ。ここまで素晴らしいプレーを見せてきたチームが、最後の2試合に負けたというだけで、敗者として国に帰ることになるかもしれない。だから、3位決定戦は競技の上で何の意味もない」と述べました。

 オリンピックなら、銅メダルを決めるために、3位決定戦をする意味があります。
 ただ、準決勝で敗れた2チームを銅メダルとするというのも一つの方法です。
 柔道などは、銅メダルが複数選手に授与されます。

 W杯の3位決定戦に、あまり意味はなさそうで、むしろ「興行収入」目当てと考えていいでしょう。


 「最悪なのは、2連敗で大会を終える可能性があるということだ。ここまで素晴らしいプレーを見せてきたチームが、最後の2試合に負けたというだけで、敗者として国に帰ることになるかもしれない」というのは同感です。

 本大会では、2連敗はブラジルでしたが「敗者として国に帰る」どころか、3位決定戦は、戦う前から、観客より「恥さらし」扱いをされ、3位決定戦で敗れて、さらに「恥をさらし」ました。


 日本のプロ野球の、各リーグ間のプレーオフ制度(クライマックスシリーズ制度)は、必要ないと思います。

 セ・パ両リーグで日本一を決めるのはいいでしょう。

 アメリカのように、アメリカンリーグとナショナルリーグに分かれ、さらに、それぞれが東地区・中地区・西地区に分かれているなら、アメリカンリーグ、ナショナルリーグの各優勝チームを決めるためのプレーオフは必要です。


 日本のプロ野球の、各リーグ間のプレーオフ制度(クライマックスシリーズ制度)は、興行的な観点からに他なりません。
 優勝チームが決まれば、あとは消化試合になり、興行的にうまくありませんし、また、プレーオフの試合にも興行的収入があります。


 去年の阪神がそうでした。
 本来なら、優勝は逃したものの2位でシーズン終了のはずが、プレーオフで広島に3連敗したために、なにか「Bクラス」に終わったような錯覚をします。

 昨シーズンの阪神は、W杯でいえば「最悪なのは、2連敗で大会を終える可能性があるということだ。ここまで素晴らしいプレーを見せてきたチームが、最後の2試合に負けたというだけで、敗者として国に帰ることになるかもしれない」にほぼ匹敵します。
 「ぼろくそ」にたたかれていました。

 阪神は、巨人と違って、常に優勝を狙えるチームなどではありません。巨人の実力が段違いでしたから、2位はやむを得なかったはずで、ファンも納得していたと思います。
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