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2014年バックナンバー

政府専用機

現在の政府専用機(ボーイング747-400)の後継機種が内定したようです。
 現在のボーイング747-400は、老朽化しているうえ、燃料を食いすぎます。
 平成31年から、新しい政府専用機が運用されます。

 日本の航空会社では、ボーイング747-400はすべて退役し、かといって燃料を食いすぎるため、他の国の航空会社に売却するわけにもいかず、スクラップ処分だそうです。


「政府専用機」をご覧ください。

 日本国政府専用機は、天皇陛下や首相が外国訪問の際に使う政府専用機で、燃料効率がよくないといった理由で、政府は、平成26年夏にも後継機を選びます。
 世界の航空機メーカーの両雄である、アメリカ・ボーイング社と、欧州のエアバス社が受注に向け、しのぎを削っています


 政府専用機として示されていた要件は以下の通りです。

1 アメリカ東海岸への直航が可能なこと(途中で給油のために着陸する必要がないこと)。
2 天皇陛下や内閣総理大臣の輸送に必要な装備(貴賓室、執務室、秘匿通信機器等)と随行員、乗務員等の座席を確保できるスペースを有すること。
3 将来にわたって、国内で民間航空会社等による整備体制が確保される見通しがあること。


 結局、ボーイング777-300ERに内定したようです。

 ボーイング777型機は、平成7年に登場した双発エンジンのワイドボディ旅客機で、現在のボーイング社における大型旅客機の主力となっています。
 ジャンボジェットに代わる燃費効率の優れた大型機として国内外の路線で運行されています。

 また、ボーイング777型機は製造段階においても日本企業との繋がりが強く、主要な部品の約21%が三菱重工や川崎重工ら日本企業5社によって製造されており、日本の航空産業にとっても重要な影響を持つ機体となっています。


 とはいえ、ボーイング787型機が最新型ですし、燃費もボーイング787型機が優れています。

 政府専用機などは、最新型ではなく、多少「枯れた」機種が好まれます。
 墜落してはたまりません。


 ボーイング777型機は「墜落させる方が難しい」という安定感抜群の機種です。

 もっとも、アシアナ航空が、サンフランシスコ空港で墜落させたのは、ボーイング777型機です。

 日本政府は政府専用機は、自衛官が機種、副操縦士を務め、CAも自衛官(「空中輸送要員」と呼ばれます)です。

 日本人が、機長、副操縦士を務めて、機種がボーイング777-300ERなら、安全この上ないと言えます。

 なお、政府専用機は、トラブルに備えて2機で運航されています。
 1機が「影武者」ということはありません。


 エアバスが選定されなかったのは、将来にわたって、国内で民間航空会社等による整備体制が確保される見通しの点で、ボーイングが勝った(まさった)ためといわれています。

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