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2014年バックナンバー

電話の保留音

平成26年6月27日、東京地方検察庁は、覚醒剤使用で起訴された人気デュオ「CHAGEチャゲ&ASKAアスカ」のASKA(本名・宮崎重明)被告(56)を、覚醒剤取締法違反と麻薬及び向精神薬取締法違反所持の罪名にて東京地裁に追起訴しました。

 最初の逮捕が、平成26年5月17日でした。

 最初の逮捕から、最終起訴まで42日間かかったことになります。

 通常は、警察が送検するまで48時間、検察官が送検を受けてから裁判所の勾留状を請求するまで24時間、勾留は原則10日間、やむを得ない事由があると裁判官が認めた場合には、さらに10日間、逮捕から23日間で起訴が終了するというペースです。


 本件では、平成26年5月17日、平成26年5月27日、平成26年6月17日と3度逮捕されています。


 別々に起訴されると罪が重くなりますから、今までの分をまとめて起訴するのが合理的です。

 ただ、少し長いですね。

 共犯者の供述との食違いの追求や、背後の組織などの解明などに時間がかかったのかも知れません。


 ASKA被告に対する捜査は終了したところで、弁護側が近く保釈を申請することになります。

 再逮捕、追起訴が残っている時点で、保釈申請するのは無駄です。


 そういえば、覚醒剤所持容疑で逮捕されたASKA容疑者の曲を市役所の電話保留音にしていた福岡市は、平成26年5月30日、ASKA容疑者が作曲した保留音の変更を決めたというニュースがありました。

 市制100周年記念に作った「心のボール」。隣市出身のASKA容疑者が作詞作曲、徳永英明さんが歌った曲で、歌詞には未来へと生きる姿が描かれているそうです。

 大阪市や和歌山市の市政は、明治22年(1889年)4月1日から始まっていて、福岡市も同様、明治22年4月1日に市政がはじまったでしょうから、市制100周年記念の曲ということになると、今から25年、つまり4半世紀も流れ続けた曲のようです。


 市には保留音に関するメールや電話が13件届いていて、8件は「25年前に作られた曲に罪はない」と擁護する意見であり、5件は「厳正に対処すべきだ」と変更を求めていたそうです。

 役所の内部でも両論あったそうですが、ASKA容疑者が容疑を認めたこともあり、変更を決めたそうです。

 週末に工事をして、カーペンターズの曲になったそうです。

 なぜ、カーペンターズの曲になったのでしょう。
 単に、電話システムの初期設定に戻しただけのようです。
 もっとも保留音としてポピュラーな「close to you」の確率が高いと思います。


 ちなみに、昔のコラム「保留音」もお読みいただければ幸いです。

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