2014年バックナンバー
電話の保留音
最初の逮捕が、平成26年5月17日でした。
最初の逮捕から、最終起訴まで42日間かかったことになります。
通常は、警察が送検するまで48時間、検察官が送検を受けてから裁判所の勾留状を請求するまで24時間、勾留は原則10日間、やむを得ない事由があると裁判官が認めた場合には、さらに10日間、逮捕から23日間で起訴が終了するというペースです。
本件では、平成26年5月17日、平成26年5月27日、平成26年6月17日と3度逮捕されています。
別々に起訴されると罪が重くなりますから、今までの分をまとめて起訴するのが合理的です。
ただ、少し長いですね。
共犯者の供述との食違いの追求や、背後の組織などの解明などに時間がかかったのかも知れません。
ASKA被告に対する捜査は終了したところで、弁護側が近く保釈を申請することになります。
再逮捕、追起訴が残っている時点で、保釈申請するのは無駄です。
そういえば、覚醒剤所持容疑で逮捕されたASKA容疑者の曲を市役所の電話保留音にしていた福岡市は、平成26年5月30日、ASKA容疑者が作曲した保留音の変更を決めたというニュースがありました。
市制100周年記念に作った「心のボール」。隣市出身のASKA容疑者が作詞作曲、徳永英明さんが歌った曲で、歌詞には未来へと生きる姿が描かれているそうです。
大阪市や和歌山市の市政は、明治22年(1889年)4月1日から始まっていて、福岡市も同様、明治22年4月1日に市政がはじまったでしょうから、市制100周年記念の曲ということになると、今から25年、つまり4半世紀も流れ続けた曲のようです。
市には保留音に関するメールや電話が13件届いていて、8件は「25年前に作られた曲に罪はない」と擁護する意見であり、5件は「厳正に対処すべきだ」と変更を求めていたそうです。
役所の内部でも両論あったそうですが、ASKA容疑者が容疑を認めたこともあり、変更を決めたそうです。
週末に工事をして、カーペンターズの曲になったそうです。
なぜ、カーペンターズの曲になったのでしょう。
単に、電話システムの初期設定に戻しただけのようです。
もっとも保留音としてポピュラーな「close to you」の確率が高いと思います。
ちなみに、昔のコラム「保留音」もお読みいただければ幸いです。