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2014年バックナンバー

与那国島の防衛施設

 防衛省は、平成26年4月19日、日本最西端の沖縄県与那国島で基地建設に着手しました。
 与那国島は、沖縄県の尖閣諸島から南へ約150キロ、台湾から東へ110キロに浮かぶ人口約1500人の小島です。警察官2人が駐在するだけでした。

 昭和47年の沖縄県のアメリカからの返還以降、沖縄県に自衛隊の基地が新設させるのは初めてのことです。

 東シナ海の空と海で中国との緊張が高まっていますから、ある意味当然のことです。
 なぜ、今までおいて基地がなかったのが不思議というくらいですね。

 安全保障と経済振興の観点から、与那国島は、かねてから、自衛隊の誘致活動をしてきました。
 国境の島の守りを強化する必要があることから、政府は、平成23年に、沿岸監視部隊を置くことを決定し、平成26年3月に与那国町との間で土地の借用契約を正式に結びました。


 防衛省は島の中心地の祖納地区と西部の久部良地区にレーダーを設置し、約100人の沿岸警備部隊と約50人の後方支援部隊を駐留させ、付近を航行する艦船と航空機を監視することとし、平成26年度末までに運用を開始します。


 有事の際に攻撃対象になる恐れがあるなどとして、地元に反対論がないではありません。

 日本は民主国家ですから、最終的には、選挙で選ばれた政府と議会、選挙で選ばれた地方公共団体の首長と議会で決せられます。

 反対する住民は、民主的な投票や、秩序だったデモをするのは問題ありませんが、実力行使というのはいただけません。
 また、他地域から来た、いわゆる「プロ市民」もいるようです。

 どこでも見られる光景ですが、日本は多数決で決せられる民主国家であるということを忘れてはなりません。

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