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2014年バックナンバー

美味しんぼと鼻血

平成26年4月28日に発売された「週刊ビッグコミックスピリッツ」に、東京電力福島第一原子力発電所を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出す場面が掲載された「美味しんぼ」(おいしんぼ)という漫画に、東京電力福島第一原子力発電所を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出す場面があり、福島県双葉町が、雑誌を発行している小学館に抗議したそうです。

 「美味しんぼ」は、雁屋哲氏が原作で、花咲アキラ氏が描いている漫画だそうです。


 具体的には、主人公の新聞記者たちが東京電力福島第一原子力発電所を取材したあと、鼻血が出たり、ひどい疲労感に襲われたりする場面などが描かれているほか、双葉町の前町長が実名で登場し、「福島では同じ症状の人が大勢いますよ」と語っているそうです。


 福島県双葉郡双葉町は「風評被害を生じさせている」として、小学館に対して抗議文を送りました。

 常識で考えて、放射性物質で鼻血がでたりすると考える人はいないのでしょうが、中には信じる人がいるかもしれません。

 今回の抗議について、小学館は、平成26年5月7日、NHKの取材に対して「担当者がいないのでコメントできない」としています。

 雁屋哲氏は、「反論は、最後の回まで,お待ち下さい」とありますから「筆が滑った」というわけではなさそうです。

 私自身、漫画は余り読まないので、題名くらいしか知りませんでしたが、作者は、やや「偏向」した思想の持ち主のようです。
 もちろん、思想・信条は自由です。表現の自由もあります。
 しかし、風評被害により、ただでさえ甚大な被害を被っている福島県民を、さらに痛めつけることが相当でないことは、常識で考えればわかりそうなものです。

 小学館は、掲載を続けるのでしょうか
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