本文へ移動

2014年バックナンバー

出前一丁

平成26年1月24日、「出前一丁」が、中国ですさまじい人気で、日清食品が、香港で工場を新設することになったという報道がされました。

 「日本での製造のための工場を新設する」の間違いではないかと思われる方があるかも知れません。

 「出前一丁」は、日清食品が、昭和43年にに販売を開始したインスタントラーメンです。
 「出前一丁」は、販売直後には香港に輸入が始まり、昭和60年には、香港での現地生産が始まるほどの人気です。


 現在、香港のインスタントラーメンシェア60%を、「出前一丁」が占めているそうです。

 香港の百貨店の地下の食品売場にいけばわかりますが、「出前一丁」は、インスタントラーメンが積んである売場で、かなりの面積を占めています。

 日本で「出前一丁」と言えば醤油味のゴマラー油のみですが、香港の「出前一丁」は17種類あるそうです。

 また、「出前一丁」は、他のインスタントラーメンに比べて、かなり割高で、強気の価格設定になっています。
 「香港製造」とパッケージに書かれています。
「出前一丁」は、そのまま「出前一丁」です。

 中国本土の需要が高まり、香港で品薄状態になっているので、新工場を香港に建設し、本土への「出前一丁」の販売を強化するということです。


 なお、香港では、食堂(「茶餐庁」と呼ばれる軽食店)でインスタントラーメンを出しています。

 香港では共働きの家庭が多く、普段から、家の外で食事を取る文化があり(土地の価格が異常に高く、家が狭いという事情もあります)、食堂でインスタントラーメンを出すということですね。

 もっとも、食堂で「食べていただく」わけですから、調理法は「インスタント」だけにとどまらず、いろいろな工夫がされているそうです。

 ちなみに、私は、食べたことはありません。
 せっかくの「一食」を無駄にしてしまいますから。

 「出前一丁」調理のコンテストも毎年行われているそうです。
 日本なら「表彰状」を店に飾っておくわけにもいかないでしょうが・・

TOPへ戻る