2014年バックナンバー
浦和レッズへの制裁
平成26年3月8日、埼玉スタジアムにて行われた、「浦和レッズvsサガン鳥栖」の試合において、浦和レッズサポーターにより「JAPANESE ONLY」という差別的な内容の横断幕が、ホーム側ゴール裏席に向かう入場ゲート上コンコースに向けて掲出され、横断幕の掲出は、午後2時から午後3時の間から試合終了後まで続いたということに対する制裁です。
「JAPANESE ONLY」と英語で書かれていますから、英米系の選手や観客への差別とも考えられるのでしょうか。
同じ意味ですが「Nur Japaner」とドイツ語で記載されていれば、ドイツ人、オーストリア人、スイス人などのドイツ語圏の人に対する差別でしょう。
ドイツ語がわからなければ、何の意味かわかりません。
もっとも、このくらいの英語は、誰でも読めるということなら、他の国の人への差別とも考えられます。
どうも、もと韓国籍の選手で、日本に帰化した選手は浦和レッズにはいらないという意味で、特定の選手を指しているという話もありますが、よくわかりません。
サッカーと野球では異なるのでしょうが、阪神タイガースのファンには考えられないことですね。
公表している選手も、公表していない選手もいるでしょう。
公表されている選手・元選手をみると、引退していますが、金本選手は韓国系(国籍は日本)、桧山選手は韓国人(帰化していません)、現役では、新井選手兄弟は韓国系(国籍は日本)です。
いずれも、出身の学校が日本の学校ですから、「外国人扱い」にはなっていません。
平成25年のオフ、阪神タイガースは、韓国プロ野球リーグ・三星ライオンズ(サムスン・ライオンズ)に所属していた呉昇桓(オ・スンファン)を、契約金2億円、年俸3億円、サムスン・ライオンズに支払う移籍金5000万円、2年分合計すると総額8億5000万円で獲得しました。
阪神が、韓国人選手(在日選手は除く)を獲得したのは、球団史上初めてです。
背番号はかつて藤川球児が着用していた「22」です。
平成26年4月28日終了時点で、11試合に登板し、1勝0敗、6セーブ(+1ホールド)、防御率2.45ですから、まずまずの成績です。
もっとも、今年の阪神は、序盤、中盤で試合が決まってしまうことが多く、僅差の試合をして、8回や9回に1、2点差ということは、あまり多くありません。
タイガースファンは、選手の国籍にかかわらず、活躍して勝ってくれれば、無条件に応援します。
話を元に戻して、浦和レッズの国籍差別は何だったんでしょう。