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2014年バックナンバー

三陸鉄道

約3年前の東日本大震災の津波によりで被災した、岩手県の三陸鉄道は、平成26年4月6日、最後まで不通になっていた北リアス線(宮古駅・久慈駅)全線での運行を再開し、平成26年4月5日に復旧した南リアス線(船渡市の盛駅・釜石市の釜石駅)と合わせ、全線の107.6kmが震災から3年余りで元に戻りました。

 「あまちゃん」の舞台ですね。
 また、森進一の「港町ブルース」(宮古、釜石、気仙沼)を思い出される方もおられるでしょう。昭和44年の歌ですから「覚えている」というと年齢がわかってしまいます。


 「美談」ばかりではありません。

 三陸鉄道の北リアス線と南リアス線の復旧にかかった約92億円で、ほぼ全額国費でまかなわれています。
 鉄道会社に税金の直接投入は難しいことから、三陸鉄道が所有する施設や土地の所有権を一度自治体に移し、政府が自治体を支援するという異例の枠組みも設けられたうえでの全線復旧でした。

 車両は、クウェート政府からの支援だそうです。
 もちろん、車両の金額などは知れています。

 必要性と費用対効果でいえば「BRTで十分」でしょう。
 国土交通省や、財務省の本音だと思います。

 BRTは、「bus rapid transit」の略で、専用走行空間を有する又は運行車両に連節バスを用いる路線バスのことです。

 線路をつくりなおす必要もありません、信号システムを整備する必要もありません、走らせる車両が気動車ではなくバスで済みますということですから、鉄道に比べ、本当に「桁」違いとなるほど安くつきます。

 第三セクターの運営する鉄道は、採算は度外視して、鉄道がない街は寂れるとの判断で、地方公共団体が赤字分を税金をつかって運営されているわけですから、当該地方公共団体の納税者が納得すれば問題ありません。

 三陸鉄道の場合は、東日本大震災ということで、復興予算=国費=税金が使われていますから、他府県民の税金が支出されていることになります。
 「税金・税金」という人に限って、ろくに税金を納めていない、本当の高額納税者は何も言わないというのが真実かも知れませんが・・

 なお、北リアス線と南リアス線の中間の、宮古駅-釜石は、JR東日本の「山田線」の一部で、東日本大震災以降、再開のめどが立っていません。
 震災前は、1日1往復でしたが、三陸鉄道南リアス線・北リアス線と相互直通運転を行っていました。

 現在は、岩手県交通と岩手県北バスによる「振替輸送」がなされています。

 JR東日本が、BRT(「bus rapid transit」専用走行空間を有する又は運行車両に連節バスを用いる路線バス)での仮復旧案を提案していましたが、地元自治体は鉄路での復旧を求め拒否していました。

 平成26年1月、JR東日本は、復旧費の総額210億円のうち、国の負担額を除いた140億円を負担するという提案をしています。

 岩手県と沿線4市町、三陸鉄道は、平成26年2月21日、移管後もJR東日本が地上設備と用地を所有するよう求める7項目の要望をJR東に提出しました。
「 改めてJR東側が提示した復旧費の負担を確認するとともに、赤字補填の算出基準となる情報開示▽補填期間の長期化▽JR運賃と一定期間同額にするための補填▽三陸鉄道に運行に伴う新たな沿線自治体負担分の肩代わり▽十分な三陸鉄道との協議」を求めています。
 「超」がつくほど、強気ですね。
 被災地であるから、反対できないであろうという読みかも知れません。もともと、ずっと赤字だったにも関わらずです。

 なお、関西に住んでいる人にとって、民間企業であるJR東日本が、いくら出そうが知ったことではありません。
 JR西日本の運賃には影響しませんし、JR東日本の路線を使うことはまれです。

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