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2014年バックナンバー

政府専用機

平成26年3月31日、全日空のボーイング747―400(ジャンボジェット)が、最後のフライトを終えました。

 4つエンジンがあり、燃費が悪いことから、退役することになりました。
 日本航空は、ジャンボジェットの就航をすでにやめています。
 また、日本の航空機の中古は、整備状態がいいので、他の航空会社に販売されることが多いのですが、燃費の関係で引取る航空会社がなく、解体処分されます。

 もっとも、ルフトハンザなどは、まだ、ジャンボジェットを飛ばしていますから、日本でジャンボジェットをみられなくなるわけではありません。


 また、日本国政府専用機は、ジャンボジェットです。


 日本国政府専用機は、天皇陛下や首相が外国訪問の際に使う政府専用機で、燃料効率がよくないといった理由で、政府は、平成26年夏にも後継機を選びます。
 世界の航空機メーカーの両雄である、アメリカ・ボーイング社と、欧州のエアバス社が受注に向け、しのぎを削っています。

 ちなみに、政府専用機は、原則として、2機同時に飛行させます。
 防衛省が運航し、パイロットと客室乗務員は航空自衛官です。

 1機は本来の飛行機で、天皇陛下や首相が搭乗し、もう1機は予備機として随行員が搭乗します。
万が一故障などトラブルが発生した際、予備機を差替えて使用します。


 2機飛ばすのは、1機が影武者で、どちらに要人が搭乗しているのかわからなくするためということはありません。

 少なくとも日本の場合、政府専用機を撃墜しようとする組織はいないでしょう。


 ちなみに、2002年のワールドカップ決勝が埼玉で開催された際、ドイツ首相が、日本の政府専用機に搭乗して、決勝戦を観戦したことがありました。

 カナダのカナナスキスで開催されていた先進8カ国首脳会議(G8)に、ドイツのシュレーダー首相も出席していたのですが、本国ドイツに戻っていると、ドイツチームの決勝戦が観戦できなくなるため、当時の小泉首相が、カナナスキスから羽田空港まで、日本の政府専用機にシュレーダー首相を同乗してもらいました。

 結果はご存じの通り、ブラジルが優勝して、ドイツは準優勝に終わりましたが、シュレーダー首相も満足だったと思います。

 専用機内では、シュレーダー首相に小泉首相の個室を提供し、小泉首相は同行した当時の安倍晋三官房副長官の個室に移ったそうです。
 安倍官房副長官が、どこに移動したのかまでの記録はありません。

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