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2014年バックナンバー

技術の外国への違法な移転

警視庁は、平成26年3月13日、総合電機大手「東芝」の主力製品であるデータ記憶媒体の研究データを、ライバルの韓国メーカーに不正に渡していたとして、東芝と業務提携している米半導体大手「サンディスク」の元技術者杉田吉隆容疑者(52)を不正競争防止法違反(営業秘密開示)の疑いで逮捕したと発表しました。
 杉田容疑者は容疑を認めているというとのことです。

 杉田容疑者は、三重県の東芝の工場で働いていた平成21年から平成22年にかけて、東芝のサーバーから、主力製品「NAND型フラッシュメモリー」に関する研究で得られた数値やグラフなどのデータをコピーしを持ち出し、転職先の韓国企業「SKハイニックス」に流出させたとのことです。

 杉田容疑者は、東芝の提携先の会社を辞めた2カ月後に、「SKハイニックス」に転職していて、転職先の韓国企業に在籍中、「大金を手にしたので、残りの人生は遊んで暮らす」などと周囲に話していたということです。

 日本の先端技術の海外への流出は深刻化しています。

 韓国企業からスカウトされた経験のあるコンサルタントの湯之上隆氏は「韓国の本社で、今度、こういう技術開発をすることになったと。こういう技術を持っている人材が必要だと、ファイルの中からピックアップするわけですね。スカウトする際には、年俸2倍から3倍を提示しますね。この技術をおみやげとして持ってきてくれと。その代わり、こういう年俸を払うよというやりとりがあって、日本の技術者が退職して、転職するという場合がある」と語っいてます。

 日本企業のリストラも影響しています。

 なお、東芝は、杉田容疑者と韓国の半導体大手「SKハイニックス」を相手取り、損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に、1000億円以上の損害賠償訴訟を提起したそうです。

 日本の技術を盗もうと、虎視眈々と狙っている国があります。
 あまり、技術レベルが低い国には意味がなく、現在のところ、日本の先端技術を盗もうと狙っているのは、中国と韓国です。

 ちなみに、日本のアメリカ企業への産業スパイ事件は、昭和52年に、日立製作所や三菱電機の社員など計6人が、米IBMの機密情報に対する産業スパイ行為を行ったとして逮捕された事件が、最後くらいです。


 ちなみに、技術者が、何も持ち出さず、自分の頭の中にある知識、自分の熟練した技術のみを「持参」する場合は合法です。

 それ以外の場合は、処罰を厳しくするとかしなければならないでしょう。


 ちなみに、エスニックジョークがあります。

 「ドイツ人が発明し、アメリカ人が製品化し、日本人が小型化・高性能化し、中国人がコピーし、韓国人が自国起源と主張する」。

 韓国は「自国起源と主張する」以前に、合法非合法のコピーをしているようです。

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