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2014年バックナンバー

法律事務所のパソコン

私が弁護士になった平成2年ころは、すべての事務所にパソコンがあるわけではありませんでした。
 普通の事務所は、事務員が打つワープロ専用機があった記憶があります。
 和文タイプも残っていました。

 法律事務所のコンピュータ利用といえば、ワープロ、表計算、会計処理、住所管理、判例検索くらいが主でしょうか。


 私自身は、平成2年から平成8年まで、いわゆる「イソ弁」をしていたのですが、私個人所有の「ラップトップパソコン」(今では「死語」かも知れません)を事務所に持込んで、使用していました。
 「PC286L」という、メモリ640Kバイト、10MBのハードディスクを内蔵した機種でした。
 新品は高すぎたので、中古を購入したのですが、それでも高価でした。
 もちろん、OSは「MS-DOS」、ソフトは「一太郎」と表計算ソフト「Multiplan」でした。


 もちろん、勤務先の事務所にパソコンを購入してもらうことも可能だったのですが、あえて、自分のパソコンを利用していました。

 私自身は、独立して開業する予定でしたから、勤務先の事務所にパソコンを購入してもらうということは考えませんでした。

 パソコンのデータは、事務所の事件だけではなく、個人の事件もありますし、また、プライベートなデータも保存されています。

 独立するときに、データを削除し忘れたというのでは話になりません。


 そういえば、法律事務所のボス弁(共同経営者を含む)と事務員は、デスクトップパソコンを使っていて、いつ独立するかも知れないイソ弁は、ノートパソコンを使っている傾向にあるように思います。


 数字を入力するテンキーが別途ないキーボードは使いにくいですね。
 案外、弁護士の作る文書には数字が必要ですし、表計算ソフトは数字入力のためにあるようなソフトです。

 私は、独立して、すぐデスクトップパソコンを購入しました。

 案外、イソ弁が、共同経営者(パートナー)になる可能性があるのか、完全に独立するつもりなのかについては、パソコンが自分のものであるかどうかが、1つのメルクマールになるかもしれません。
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