2014年バックナンバー
冬の脱水
「脱水症」は夏だけのものと考えている方がおられるのではないでしょうか
案外、冬も脱水症が多く見られます。
あまり他人様のことはいえませんが、こたつに入ったまま眠り込むのはよくないようです。
冬の気温が低いときなら、人間は汗をかいていないかというということはありません。
人間は皮膚や呼吸器から、それとは感じずに常に水分を排出しています。「不感蒸泄」と呼ばれます。
健康な人でも1日あたり約1リットルはあります。
夏でも冬でも同じことです。
さらに、体温が1℃上がるごとに、水分排出量が15~20%増加します。気温が上昇しても、水分排出量が15~20%増加します。
こたつにずっと入ったままの状態だと、こたつ内の気温、そして体温のどちらも上昇することになり、ダブルパンチです。
脱水だけでも人間は倦怠感や眠気を感じ、放置すれば死に至ることもあります。
まめに、水分補給を心がけることが大切となります。
こたつで脱水症状が起きると、血管から水分が失われます。
水分不足となったどろどろになった血液のなかでは、ふだん怪我をしたときなどに血を止める血小板の働きが裏目にでて、必要もないのに「血の塊り」を作ってしまうことがあります。
「血栓」ですね。
血栓が脳に飛べば脳梗塞、心臓に飛べば心筋梗塞で、死に至る恐ろしい病気の原因になります。
なお、私自身、夏は「いやでも」水分を補給しますが、冬の間は、意識して水分を補給するようにしています。
先祖や親戚に、循環器系で死亡した人は、私の知る限り皆無なのですが、「第1号」とならないよう注意しています。