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2014年バックナンバー

LCCの忘れ物

 関西空港で、格安航空会社(LCC)の運航が始まった平成24年以降、旅行者らの「落とし物」や「忘れ物」が急増しているそうです。

 大阪府警関空署によると、拾得物取扱件数は、旅客数が最多だった平成23年までは2万件台で推移していましたが、平成24年に3万件を超え、平成25年は3万5000件になったそうです。

 大阪府警関空署での保管期間(3か月)内に持ち主が名乗り出るのは1割弱で、中には空のスーツケースやベビーカー、中古の電化製品、陶器など「落としたり忘れたりしたものとは考えにくい」物品も多いそうです。
 通常の忘れ物は、コート、手袋、お土産入りの紙袋などですね。

 大阪府警関空署は「意図的な放置がどのぐらいあるのかは分からないが、自分の荷物には責任をもってほしい」と注意を呼びかけています。


 どういうことかわからない方もおられると思います。

 たとえば、ピーチ航空で、国内線の最安値の航空券を購入したとします。

 そのときに、受託手荷物の申し込みを忘れて、チェックイン時に手荷物を預けようとしたとします。
 事前に、予約しておけば、2100円です。
 事前に予約していなければ、7350円かかります。
 空港カウンターでの変更については、3150円(変更手数料)+2100円(空港カウンター手数料)+2100円(受託手荷物1個)=7350円です。

 それなら、スーツケースを捨て、必要な中身を、同行者のスーツケースに詰込み、捨てていいものは捨てれば、7350円は不要となります。
 スーツケースが古ければ問題はないということです。

 帰りに、予定外に荷物が増えたとします。
 事前に予約していないので、7350円かかります。
 必要な中身を、同行者のスーツケースに詰込み、捨てていいものは捨てれば、7350円は不要となります。

 2100円と気楽に考えていると、7350円取られるわけですから、捨てたくなる気持ちもわからないわけではありません。
 
 また、LCCは、機内持ち込みの制限が厳しく、オーバーすると持ち込み手数料がかかります。

 「落とし物」や「忘れ物」として放置しても、罪にはなりません。


 本来は、空港の宅配便業者に頼めばいいのですが(スーツケース1個が2000円から3000円程度です)、空港に宅配便業者がいるということを知らないか、空港の宅配便業者がずっと安いことを知らないか、あるいは、ターミナル違い(空港の宅配便業者は第1ターミナル。ピーチ航空は第2ターミナル)で時間がないということなども考えられます。


 「航空機」「初心者」は、日本航空や全日空を利用するのが賢明です。

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