2014年バックナンバー
猫ふんじゃった
「私はピアノが弾けます」といいながら、弾けるのは「猫ふんじゃった」のみ、それも最初の一部のみという人がいます。
「猫ふんじゃった」は、日本の曲と考えておられる方おられませんでしょうか。
刑事コロンボシリーズに「黒のエチュード」という作品があります。
天才指揮者が殺人をし、被害者を自殺にみせようとするのですが、刑事コロンボにみやぶられて「お縄」になるというストーリーです。
その作品中に、刑事コロンボがステージで指揮者を待つ間、コロンボが、ステージのグランドピアノで「チョップスティックス」こと「猫ふんじゃった」を1本指で演奏するというシーンがありました。
つまり、日本だけの曲ではないのです。
アメリカでは「chopsticks」と呼ばれます。「chopsticks」は「箸」のことです。
「箸」は2本あります。
2本指だけで演奏できる曲ですから、「chopsticks」=「箸」と呼ばれているそうです。
コロンボは、1本指で弾いていましたから、「ふんじゃった」の「じゃった」の部分が、鍵盤2つではなく、鍵盤1つのみということになります。
話は変わって、テレサ・テンという歌手がいました。
台湾出身の歌手で、「償い」「空港」「愛人」「時の流れに身を任せ」などの曲が日本でもヒットしました。
平成7年に、タイのチェンマイのホテルで死亡しています。
その墓が、祖国の台湾にあります。
台湾新北市の淡水(台北市のMRTの「紅線」の終点)から、台湾北東の港町基隆市までを結ぶバスの途中です。
テレサ・テンの墓には、大きなピアノがあります。
白鍵の幅が30センチ程度で、3オクターブくらいまで、幅が6メーターくらいでしょうか。
足でドレミファソラシドと白鍵を踏んでいけば、ドレミファソラシドと音が出ます。
そのあとに「猫ふんじゃった」を「踏もう」としたのですが、黒鍵は、狭くて安定が悪いです。
また、よく考えてみると、「ふんじゃった」の「じゃった」の部分は鍵盤2つですから、相当足を広げなければなりませんし、そもそも同時に踏めるかどうか疑問です。
もし、怪我をしたら、医者に事故態様を説明しなければなりません。
格好悪いですね。