2014年バックナンバー
日本の航空会社のジャンボ退役
全日本空輸(ANA)は、平成25年8月31日、4機保有しているボーイング747-400型機(通称=ジャンボジェット)を、今後順次退役させ、平成26年3月末日で全機を退役させると発表しました。
日本航空(JAL)は、平成23年3月に、ジャンボジェットを退役させています。
1回倒産していますから、経営再建の一環です。
ジャンボジェットは、昭和45年(1970年)に日本航空が導入して以来、大量輸送時代を支えました。
全2階建の超大型機、A380が平成19年(2007年)にデビューするまで、37年間世界最大の旅客機でした。シリーズすべてで、1500機が製造されたそうです。
ただ、現在のB747-400は、座席数が500席を越える大型旅客機ですが、777型機、787型機など比べて燃費が悪く、経営効率が悪いことから、保有機体を退役させることになったという経緯です。
御巣鷹山で墜落した日本航空123便の死亡者数520名でした。
単独機の航空事故で世界最多です。
東京・大阪という国内線の近距離をジャンボジェットを飛ばすだけの需要があるというのも驚きですね。
ただ、ジャンボジェットは、日本の航空会社では「退役」ですが、世界各国では、堂々たる「現役」です。
「LH740、741」をご覧下さい。
関西空港とフランクフルト空港を結んでいる「LH740」「LH741」は、もともと、B777型機が利用されていました。
「捨てる神あれば拾う神あり」とは、よくいったものです。