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2014年バックナンバー

両替商のごまかし

年末年始は、インドネシア(ジャワ島とバリ島)で、暦どおりの9連休を過ごしてきました。

 冬に暖かい(というより暑いくらい)ところで過ごしている分にはいいのですが、帰ってくると「地獄」です。


 インドネシアの両替で「おもしろい」ことがありました。

 ガイドブックにも記載されていることなのですが「両替商は、ごまかしは海外では当たり前、日本のようにきちんとごまかさずに数えて渡してくれる国が少数派」「両替所の係員から渡された金は、時間が無くても、次の客がいても、面倒でも、相手の目の前で数えるのが鉄則」「その場を離れてしまっては、クレームもつけられない」ということです。
 また「手数料なし」といいながら、あとになって「手数料が必要」と言い、話か違うと言えば、見えないところに「10%の手数料」などと書いてある手もよくあります。


 「手数料なし」といいながら、あとになって「手数料が必要」は簡単です。
 両替はなかったことにするといって、元の金を受け取って帰ればよいだけのことです。
 メインストリートで、高齢者の両替商を選べば、暴力で威圧されることはありません。

 1回目に、バリのレギャンという地区で1万円札を両替したのですが、手品のような手口を使って、枚数をごまかそうとされました。
 両替商が、札を勘定して、それを、そのまま受取って場を離れる人がいます。
 私は、それほど「人がよくない」ので、自分で数え直しました。
 112万ルピアになるのですが、自分で数えてみると、92万ルピアで、20万ルピア足りませんでした。
 目の前で、5万ルピア札を4枚抜くというのは大したものです。
 本当に手品師ですね。
 もっとも、私は、自分で数え直しましたから、すぐわかりました。
 「しぶしぶ」5万ルピア札を、追加で4枚渡してもらいました。

 2回目は、パリのブノアというところです。
 普通は、円を両替するのですが、インドネシアの通貨ルピアが「まともに」通用すると思わず米ドルをたくさん持っていき、円が不足してきたので、20ドル札5枚、100ドルを両替しました。
 今度は、財布に手を突っ込んできて、20ドル札をばらまき、カウンターの下に2枚隠しました。
 といっても、私は、20ドル札を14枚持っている(15枚両替して、入国ビザ25ドルで1枚使っています)ということは記憶していて、机に5枚、財布に7枚しか残っていないということで、2枚足りないことは簡単にわかりました。
 大声で「足りない」といいカウンターの裏に回ると1枚だけ出してきてごまかそうとします。さらに大声で「足りない」というと、1枚だしてきました。
 もう一度、大声で「足りない」と言ったのですが、「もうない」「探してみろ」と言われました。
 私が納得するのを見て、両替商は、札を自分で勘定しようとしたので(また、レギャンの両替商の手口です)、私が数えるといって、札をすべて預かり、両替商の目の前で数えました。
 私が、手品師のような技術を持っていれば、5万ルピア札を2枚ほど抜いて、さらに5万ルピア札2枚要求できたのかも知れません。

 両方とも、空港のレートよりずいぶんよく、本来の仲値(TTM)より、顧客にとって好条件ですから、まともに両替していたのでは、両替商が「損」することがわかりました。

 最初から、ごまかして、利益を得ようとしていたのですね。
 なお、私は、1万円、100ドル単位でしか両替していません。
 計算機に「細工」がしてある危険があるからです。

 ゲーム感覚で「楽しめる」余裕のない人は、ホテルでの両替をお勧めします。
 空港の両替も、危ないそうです。
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