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2014年バックナンバー

中国の月探査機

中国の無人月面探査機「嫦娥(じょうが)3号」が月面軟着陸に成功し、平成25年12月15日午前4時35分(日本時間同5時35分)、搭載していた探査車「玉兎号」を月面に降ろしました。

 嫦娥3号は平成25年12月2日に打ち上げられました。

 玉兎号は重さ約140キロの6輪車で、4台のカメラと2本の掘削用ロボットアームを使い、3カ月以上かけて月の土壌や岩石、地殻を調査する予定でした。
 光学望遠鏡や極紫外線カメラを搭載し、夜間はマイナス180度にも達する低温に対応するため、原子力電池のヒーターが備付けてあるそうです。

 玉兎号は平成25年12月15日夜、撮影したカラー画像の地球への送信を開始しました。
 カラー画面は公開されています。

中国国営新華社通信は、平成26年1月25日、中国・国家国防科学技術工業局は、同日、平成25年12月15日から月面を走りながら調査活動をしていた無人月面探査車・玉兎号が故障したと明らかにしました。 

 「月面の複雑な環境の影響で、制御に異常が発生した」と説明している。探査車は6輪の複雑な構造で、地球からの遠隔操作で動く。これまでに月面を100メートル余り走行したそうです。


 平成25年12月15日から平成26年1月25日までで、100メートル余りの走行ですから、1日あたり2.5メートル、時速0.1メートルですね。
 さぞ、ゆっくり探査していたのでしょう。

 ちなみに、人は時速4キロメートル、自転車は時速12キロメートルです。

 有人飛行でなくてよかったですね。
 有人飛行なら「しゃれ」になりません。


 なお、日本の小惑星探査機「はやぶさ」は、平成15年5月9日、打上げられ、平成17年年夏にアポロ群の小惑星「イトカワ」に到達し、その表面を詳しく観測してサンプル採集を試みた後、平成22年6月13日、60億キロメートルの旅を終え、地球に大気圏再突入して、地球重力圏外にある天体の固体表面に着陸してのサンプル回収に成功しています。

 どちらが、進んでいるのでしょうか。

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