よもやま話 バックナンバー1/2
変わった姓
冤罪事件が起きたとき「無辜の人」という表現がよくなされます。
「辜」は罪、犯罪人のことですから、罪のないこと。また、その人のことをいいます。
「辜」に、その他のいい意味はありません。
日本なら、「辜」にあたる「犯罪」や「罪人」という姓なんかないですよね。
あれば、家庭裁判所の審判で変更しています。
中国人の発想は違うようです。
リチャード・クー(Richard C. Koo)という台湾籍のエコノミストがおられます。
野村総合研究所研究創発センター主席研究員、チーフエコノミストをされています。
リチャード・クー氏の「Richard」はいわゆるクリスチャンネームで、アグネス・チャン(陳 美齢。現・金子 陳 美齢=Agnes Miling Kaneko Chan)の「アグネス」と同じです。
正式名は「辜 朝明」、(クー チャオミン)で、「C」は「チャオミン」という名前、「クー」は「辜」という姓で、「犯罪」や「罪人」という意味です。
仮に、私が「犯罪」や「罪人」という「姓」なら(名前なら、「悪魔」のように、地方公共団体が拒否します)、「姓」ごとかえてしまいますが・・