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よもやま話 バックナンバー1/2

マグロ漁船

借金取りの脅し文句にはいろいろあります。

 商工ローンの「目玉を売れ」「腎臓を売れ」というのは有名ですね。

 登録業者は、脅し文句の録音が怖いですから、あまり「脅し文句」はいわないようになっています。

 業者でない人の「脅し文句」に「マグロ漁船に乗ってでも返せ」というのがあります。
 体力のありそうな男性が債務者の場合です。

 そんなに、マグロ漁船の船員は、収入がいいのでしょうか。

 未経験者でも300万円あるそうです。
 一般船員の場合「漁獲高の分配」という、ある意味「歩合制」ですから、金額は一定ではありません。
 水揚げ額の3分の1を漁労長以下船員で分配するというシンプルな仕組みが多いようです。
 漁獲高が少ない時の一般船員の年収は500万円だそうです。
 もちろん、漁獲高が多いときは、一般船員の年収はずっと上でしょう。
 
 ただ、そんなに「びっくりするほど」高くありませんね。
 妻子がいれば、妻子の生活費で手一杯かも知れません。

 もっとも、独身者の場合はどうでしょう。

 漁獲高が少ない時の一般船員の年収は500万円は低いかも知れません。
 ただ、一般の仕事の場合は、収入が多くても、支出が多かったりします。
 お金に余裕があれば、飲酒・飲食、ゴルフ、無駄な高価品の購入などの無駄遣いをしてしまうかも知れません。

 しかし、マグロ漁船の船員は、お金を使おうにも使いようがありません。
 船員仲間で賭博でもしない限り「まるまる」お金が残ります。

 強制されるのではなく、自力で借金を返済してやろうという人は、マグロ漁船に乗るのも悪くないかも知れません。
 おそらく、徴兵制度のある国の男性が兵役にいったときくらいの効果があるでしょう。

 ちなみに、54歳の私は、頼んでもマグロ漁船に乗せてくれないでしょうね。

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