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よもやま話 バックナンバー1/2

自殺者の推移


 警察庁のまとめ(確定値)により、平成21年の自殺者数の発表がありました。

 平成20年よりも596人(1.8%)増えて3万2845人でした。

 性別では男性が2万3472人(71.5%)、女性が9373人(28.5%)です。
 やはり女性は強い。

 合計3万2845人のうち、原因・動機が特定できた自殺者2万4434人だそうです。
 74%もの自殺者が「遺書」を残しているはずはないので、「推測」が多いと考えられます。

 「経済・生活問題」が前年比13.1%増の8377人でした。
 そのうち、「生活苦」が前年同期比で34.3%増の1731人、「失業」が65.3%増の1071人とそれぞれ大幅に増加し、また、「事業不振」も1254人だったそうです。

 事業不振は、連帯保証人に迷惑をかけるから、保険金での精算を考えた自殺も多いと思います。
 「生活苦」や「失業」で自殺していたら、命がいくつあっても足りません。

 「健康問題」を原因・動機とする自殺は1万5867人で、このうち「うつ病」が前年比7.1%増の6949人と、原因中最高でした。

 年代別では50歳代が6491人で全体の19.8%を占めて最多でした。
 以下、60歳代(5958人、18.1%)、40歳代(5261人、16.0%)、30歳代(4794人、14.6%)、70歳代(3671人、11.2%)、20歳代(3470人、10.6%)、80歳以上(2405人、7.3%)と続きます。

 職業別では、主婦や失業者、年金生活者などを含む「無職者」が全体の57.0%を占める1万8722人でした。


 「健康問題」を原因・動機とする自殺については、病気のことですから、基本的には、医師の問題です。

 ただ、「経済・生活問題」については、弁護士に相談しさえすれば、大抵の場合、「大した問題ではない」ということがわかると思います。
 また、「うつ病」の原因が生活苦にあるのでしたら、弁護士に相談すれば、何とかなる可能性もあります。

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