本文へ移動

よもやま話 バックナンバー1/2

ほめ言葉?

「たちあがれ日本」という政党ができたそうです。

 「たちあがれ」という言葉は「いい」言葉です。

 しかし、少なくとも一度、倒れなければ「たちあがれ」とはいえません。
 裏読みをして「いつ倒れたんだ」と考える人があるかも知れないネーミングです。
 この政党の場合は、政党結成の時から、「いったん」「倒れた」ことを前提としているから構わないかも知れません。


 「フェニックス」を「商品のロゴ」や「商号」に使用している会社等があります。

 「Phoenix」は「不死鳥」ですから「いい」言葉です。 
 ただ、不死鳥(Phoenix)は、「不死」とは記載されていますが、生まれてから永遠に生き続ける鳥ではありません。
 不死鳥(Phoenix)は、死期が近づくと、自分から炎の中に飛び込んで自分の身を焼いて死にます。しかし、その灰の中で、次世代の生命が息づいきつづけ、飛べるほど成長すると、天高く舞上がるという伝説の鳥です。

 裏読みをして「死んでいたのか」と考える人があるかも知れないネーミングです。
 少なくとも、ある程度の知識がある人ならわかることですね。
 ですから、「商品のロゴ」や「商号」に使用することは、考えようによっては「?」がつきます。


 「ジャンヌダルク」を女傑の「ほめ言葉」として、ある女性を「○○のジャンヌダルク」として「もちあげる」人がいます。

 しかし、ジャンヌダルクは、「火あぶり」により刑死しています。
 映画などでは、それ以上のことは表現されません。

 ただ、中世の女囚一般の扱いを考えると、刑死するまでの期間に、看守たちにより「集団」「性的暴行」を受けていると考えるのが普通です。
 ある程度、歴史の知識がある人は、そう考えてしまいます。
 ですから、「ジャンヌダルク」を女傑の「ほめ言葉」として使うのは、やはり「?」がつきます。

 あと、ジャンヌダルクは、字が読めませんでした。
 その意味でも、「ほめ言葉」として使うのは、やはり「?」がつきます。


 その他、悪気がなくても、ストーリーがわかる人にはわかってしまいますから、イメージをそこねないかどうか確認するのが賢明かも知れません。

TOPへ戻る