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よもやま話 バックナンバー1/2

昼間点灯

新幹線は、昭和39年の開業当初から、進行方向最前列の運転席車両に白いライトを点滅させ、最後尾の車両に赤いライトを点滅させていました。

 新幹線は前も後ろも同じ形状ですから、ライトでどちらが前でどちらが後ろかということを知らせます。
 踏切のない専用の線路を走行しますから、歩行者や自動車は迷込みようがないようになっていますが、運転手や車掌にとって、また、保線工事の作業員に前と後ろを知らせることが大切です。近くに迫って来てからでは間に合いません。瞬時の判断に、ライトは欠かせません。
 初代0系時代から現在まで、前のライトは60m先から、後ろのライトは200m先からでも見えるように設計されているそうです。

 新幹線以外にも、JRや私鉄にも昼間点灯は普及しています。
 先頭車両のライトの位置や数で列車の種類(普通、急行など)を見分けられるようになっている鉄道会社もあります。
 昼間点灯を始めてから、踏切事故や保線工事員の事故は減少しているそうです。


 なお、バスやタクシーを中心に昼間にライトを点けることが多くなっています。
 「昼間点灯運動」あるいは「ピカピカ運動といいます」。
 薄暗い天候や時間帯での視認性を向上させるだけでなく、運転者自身の安全意識向上にもつながり事故が減少すると言われています。

 ちなみに、オーストラリアやニュージーランドでレンタカーを借りると、エンジンをかけると嫌でもヘッドライトが点灯し、消そうにも消せません。
 私自身は、自動車の左側通行の国でしかレンタカーを借りませんから、他の先進諸国はわかりませんが、そうなっているのかも知れません。

 また、現在、二輪車については、現在、国内で販売されている新車はすべて常時点灯になっています。
 二輪車に場合には、小さいため視認性が悪く、事故の原因にもなっているため、車両の保安基準に盛り込まれているそうです。

 ライトを点けるためのエネルギーより、事故で失われる経済的損失の方が大きいということになります。

 昼間点灯は二輪車では右直事故を主として事故全般、四輪車では出会い頭事故の減少に効果があるようです。
 二輪車の場合、ライト点灯で、その視認性が高まります。
 また、二輪車四輪車を問わず、また、「たそがれ時」や「早朝」の点灯も、「視認性」の向上に寄与します。
「視認性」を向上させ、車同士、そして歩行者に注意を喚起し、交通事故を少なくすることになります。

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