よもやま話 バックナンバー1/2
いい仕事
「何事も仕事やから大変や」「何事も商売やから大変や」ということがあります。
まっとうな職業なら、もちろん大変です。
そうではなく、盗人、覚せい剤の売人、振込め詐欺師など、「一生懸命働かれては迷惑」だという人たちもいます。
法に触れることで、生計を立てている人たちは、「自分の稼ぎ」で神経を使う一方で、「捕まらないこと」にも神経を使わなければなりません。
盗人、覚せい剤の売人、振込め詐欺師などの「仕事」の方法、検挙を免れる方法などをみていると、「いい仕事してますね」と思わず思うことがあります。
それなりの、知恵、技術、忍耐が必要です。
それだけの知恵・技術・忍耐があるのなら、まっとうな仕事でがんばれと思うことがありますね。
「シー・シェパード(Sea Shepherd)」という反捕鯨団体があります。
沈没した高速船「エディ・ギル号」など200万ドル(約1億8000万円)といわれています。
この団体の代表者が、身銭を切って運動しているわけではありません。
資金提供者・資金提供団体がいます。年間予算は約500万ドル(約4億5千万円)ともいわれています。
シー・シェパードの代表者や構成員は、ある意味「カルト」「宗教」的な価値観から行動をしているのでしょう。
自腹ではありませんから、スポンサーからお金を引き出さなければなりません。
いい「仕事」をしなければ、お金はもらえません。
南極海に放り出される可能性がありますから命がけです。
たとえ犯罪者であっても、いい「仕事」をしなければ、お金は出ないということは、シー・シェパードにもあてはまります。
ですから、エスカレートするのですね。