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よもやま話 バックナンバー1/2

イルミネーション

冬が来て、あちらこちらにイルミネーション(電飾)が見受けられるようになりました。

 一説には、イルミネーションの起源は16世紀、場所はドイツ、宗教改革で有名なマルティン・ルターが考付いたといわれています。
 夜森の中でかがやくく星を見て感動し、木の枝にロウソクを飾ることでそれを再現ようと考えたとの説です。
 もっとも、ロウソクの火では、木が燃えてしまうのではと、いらない考えをしてしまいます。

 しかし、イルミネーションは、なぜ「冬」が「定番」なんでしょう。

 一説には、秋から冬は暗くなるのが早く、普通に人々が活動する時間帯が暗いのでイルミネーションを点灯して楽しむ時間が多いからという説があります。
 確かに、夏の日にイルミネーションを灯しても、普通の人は帰宅の道についていて、あまり見てもらえないということがあるかも知れません。
 なんとなく冬は寒いので、そんな寒さを和らげる効果もあるのかもしれません。
 また、冬は花の種類が少なくなるのでイルミネーションで、心を和ませたくなるの説もあります。

 他方、クリスマスツリーの飾付けから来ているとの説もあります。
 クリスマスは夜が長いヨーロッパのお祭りです。
 緯度が高いため、日照時間が極端に少なくなります。
 クリスマス(太陽が生まれ変わると信じられている冬至のころ)前に、日照時間が長くなるまで、お祭り騒ぎをして、寒くて日照時間が短い季節を乗切ろうという知恵なのかも知れません。

 どちらの説が有力かということですが、オーストラリアやニュージーランドでは、夏至のころ、つまり真夏といっていい時期に、イルミネーションを施します。
 一番寒い、真冬にはしません。
 一年中、昼と夜の長さが同じシンガポールでも、冬至のころにイルミネーションを施しますから、キリスト教の影響、といっても、ヨーロッパの土着の太陽信仰から来ているのかも知れません。


  なお、日本では、花火といえば夏の風物詩です。
 また、外国でも、ライン川の花火や、かつてあったルッツェルン湖の花火などは夏ですね。

 ただ、欧米では、花火は「大みそか」「新年」の風物詩です。
 大みそかに新年をカウントダウンして、新年が来ると花火を打ち上げます。
 お金のある人は、花火のよく見える高級ホテルを予約して「どんちゃん騒ぎ」。
 普通の室料よりはるかに高い特別レートです。
 日本ではやりませんよね。

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