よもやま話 バックナンバー1/2
語学留学
日本でも、ドイツ語学校があり、若干勉強しているのですが、現地のドイツ語学校でも勉強します。
授業は全てドイツ語でした。
幕末や明治には、先進国に追いつき、追いこせという悲壮なムードはあったのでしょうが、むしろ、「ヨーロッパには学ぶべきものはない」というムードでした。
国の期待を背負ってということはありません。
留学している人の一方は、商社マン、銀行員で、ドイツ語圏で働くことを期待されている人たちです。
商社マンや銀行員の場合は、真剣ですね。
ドイツ語を学んで、ドイツ語を駆使して仕事をしなければなりませんから。
ある意味で真剣です。
留学している人の他方は、「遊学」組です。「ドイツ留学でもするか」程度ののりですね。
親が裕福な「モラトリアム組」が多数いました。
私も、こちらに入ると思います。ドイツの法学部に学士、修士はなく博士のみでしたから、学位をとる人は皆無です。裁判官でドイツ留学した人が、大使館・領事館へ出向したということも聞いたこともありません。
ということですが、商社マン、銀行員にとって、ドイツへの留学希望は狭き門だったらしいです。
先進諸国の言語としては、日本語を除けば、英語とドイツ語とフランス語でした。今でもそうでしょう。
英語を勉強すると、英語を日常語とする国の駐在員等になると言うことを意味します。
フランス語を勉強すると、フランス語を日常語とする国の駐在員等になると言うことを意味します。
ドイツ語を勉強すると、ドイツ語を日常語とする国の駐在員等になると言うことを意味します。
フランス語を勉強して、フランス語を日常語とする国の駐在員等になりたいでしょうか。
フランス本国ならいいですよ。
ただ、フランスは、アフリカをはじめ、多くの発展途上国で話されています。
アフリカの駐在員として、家族共々過ごさなければならない可能性が大きいですね。
英語を勉強して、英語を日常語とする国の駐在員等になりたいでしょうか。
アメリカ、イギリス本国ならいいですよ。
これた、発展途上国が多いですね。アフリカやインドとか。
アフリカやインドの駐在員として、家族共々過ごさなければならない可能性もあります。 ただ、能力次第ですが、アメリカという最も発展した国で、バリバリと仕事をすることができます。
ドイツは、ヨーロッパ内では遅れて発展してきた国であり、第一次世界大戦でも、第二次世界大戦でも負けてますから、ドイツ語が通じる、旧植民地=発展途上国がありません。
結局、ドイツ(当時、東西)、スイス、オーストリアしかありません。
すべて先進国です。
駐在員として、家族共々過ごしても、教育、医療などの問題はありません。
ということで、商社に入る人は、発展途上国に駐在する必要のないドイツへの留学を希望する人が多いということになります。
アメリカとイギリスは能力に自信のある人、フランスは「最悪」ということになります。
なんとなく留学する人はともかく、将来の長期に渡る海外勤務を見据えて、真剣に留学する人は、フランスは避けます。
ドイツは、トップには行けませんが、最底辺に行く心配はありません。