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よもやま話 バックナンバー1/2

こうもり

イソップ童話に以下の「こうもり」の話があります。なお、厳密に原典に当たると多少違っているかもしれませんが、日本で小・中学生が習う話を記載します。

「 昔、鳥の一族と獣の一族がお互いに争っていました。
  その様子を見ていたコウモリは、鳥の一族が有利になると鳥たちの前に姿を現し『「私は鳥の仲間です。あなたたちと同じように翼を持っています』と言いました。
  獣の一族が有利になると獣たちの前に姿を現し、『私は獣の仲間です。ねずみのような灰色の毛皮と牙があります』と言いました。
  その後二つの一族間の争いは終わり、鳥も獣も和解しました。
  しかし、幾度もの寝返りをしたコウモリはどちらの種族からも嫌われ、仲間はずれにされてしまい、やがて暗い洞窟の中へ身をひそめるようになりましたとさ」

 「ご都合主義」は嫌われるということでしょうね。

 なお、国でも「こうもり」のようにふるまっているような国があります。
 中国ですね。

 平均をしてみると個々人の生活は途上国です。
 しかし、人口そのものが大きいですから、国全体を合計すると、外貨準備高は世界一位、GDPも日本を追いこすのは時間の問題です。
 これを背景として、大国としての発言力を求めています。

 でも、排ガス規制などの点では、発展途上国という点を強調して、中国の排ガスは、発展途上国として、厳しく規制されることはないと主張しています。
 しかし、排ガスは、個々の人単位ではなく、国全体の規模・経済力によりますから、中国の排ガス規制抜きにして地球の排ガス規制は語られえません。

 「ご都合主義」ということです。

 もっとも、前回の国連総会では、胡主席が一般演説で「中国は責任ある発展途上国の大国としてほかの途上国を全力で支援していく」として、不況に苦しむ発展途上国への債務減免などを表明すると、国連多数派の途上国代表たちから拍手がわき起こったそうです。

 排ガス規制でも、大国としての「度量」を示して欲しいものです。
 特に、日本は、中国の東(風下です)から逃げ出すわけにいきませんから、なおさらですね。

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