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よもやま話 バックナンバー1/2

シルバーウィーク

 「シルバーウィーク」「白銀週間」です。「ゴールデンウィーク」「黄金週間」は従前からありましたね。

「白銀母 金母 玉母 奈爾世爾 麻佐禮留 多可良 古爾斯迦米夜母」
(山上憶良。西暦660年?-733年?。万葉集より)という和歌があります。

「しろがねも こがねもたまも なにせむに まされる たから こにしかめやも」と読み、現代風に書けば「白銀も 黄金も 玉も 何せむに 優れる宝 子にしかめやも」、「銀や金や宝石など何になるだろう。子供にまさる宝があるだろうか」という意味です。

 ただ、原文は、少し中途半端です。

 日本古来の言葉と、漢語の対比は以下のとおりです。
黄金(こがね) 金
白銀(しろがね) 銀
赤金(あかがね) 銅
青金(あおがね) 錫
黒金(くろがね) 鉄

 ですから、普通なら「銀母 金母」になるか「白銀母 黄金母」になるか、どちらかに統一されていない理由は何でしょう。私にはわかりません。

 とはいっても、7世紀から8世紀の和歌が残り、現代人でも、少し勉強すれば意味がわかり、また、趣旨は現代にも当てはまるというのは、ある意味すごい話ですね。

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