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よもやま話 バックナンバー1/2

天網恢々

 「天網恢々(てんもうかいかい)疎(そ)にして漏らさず」という言葉をご存じですか。

 老子の「天網恢恢疎而不漏」から来ています。

 意味は「天の網(天が張りめぐらす網)は、広大で目が疎い(あらい)が、漏らす事はない」ということで、どんな小さな悪事でも、天罰を必ず受ける、つまり、悪事をなしたものは早晩必ず天罰を受けるということです。

 確かに、本人は、自分が犯罪を犯したことをが誰にもわからないと思いこんで犯罪をすることが多いのですが、いわゆる「完全犯罪」というのは、案外少ないものです。

 もちろん、小さな犯罪くらいなら、大がかりな捜査はなされませんから、検挙されない場合も多いのでしょうが、大きな犯罪の場合、「迷宮入り」はあまりありません。
 「迷宮入り」する犯罪は、動機が不明の通り魔的犯罪が多いですから、犯人が犯罪によって得た利得は0に近いでしょう。

 とりわけ重い犯罪の場合、うまく犯罪をしたと思っても、いつかはばれて、何十倍もの社会的制裁、民事上の損害賠償、刑罰など刑事上の制裁を受ける確率が高いわけですから、犯罪はしない方がいいに決まっています。
 また、いつ「ばれるか」「びくびく」していたのでは話になりません。

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