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よもやま話 バックナンバー1/2

自殺者数の増加

平成21年度上半期(1月から6月)の自殺者数は1万7076人と、過去最悪だっ平成15年に迫るペースであることがわかったそうです


 男性が1万2222人、女性が4854人と、男性が女性の2.5倍の自殺率というのは実感でわかります。
 もっとも、事務所の仕事の内容にもよるでしょうが、法律事務所に、自殺「既遂」の事件が来ることはあまり多くありません。
 私の場合は、保険金請求事件で、「事故ではなく自殺である」と争うことくらいでしょうか。
 生活苦の場合、通常、遺産はなく、保険金は受取人が決まっていますし、自分を被保険者にしておいたところで、保険金は、不動産などと違って分割が一番容易な財産ですから。

 自殺の理由は健康問題が最も多いそうです。
 次いで借金や事業不振、生活苦などとの分析です。
 やはり、男性の自殺者の増加が目立っていることから、平成21年度上半期の自殺者が増えている背景には、昨秋以降の景気悪化があると見られます。


 不治の病で、自分にとっていいことは全くなく、苦しい闘病生活を過ごしているというなら気持ちがわからないわけではありませんが、近親者からすれば、自殺などはしてほしくないでしょう。

 また、借金や事業不振などによる自殺は「ばかげて」います。
 弁護士に相談してもらえば、考え方次第ですが「解決」は可能です。
 別に、破産したからといって「どうってこと」はありませんし、連帯保証人がいるといっても、一緒に破産してもらえばいいだけのことです。
 従業員も、失業保険で、しばらくは食べていけますし、仕事が全く見つからないというわけではありません。


 なお、交通事故による死亡者は1万人を割っています。
 24時間以内の死亡者ですから、植物状態になって死ぬ人を入れればずっと多いでしょうが、自殺者より少ないことは間違いありません。

 青信号を歩行しているところに自動車でつっこまれたのでは防ぎようもありませんが、自殺は自分の意思で防げます。

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